【巨人】田中瑛斗「ガクブルでした」魂の熱投で無死満塁しのぎ絶叫、体温上昇で震え止まらずアイシング
2025年5月2日(金)10時8分 スポーツ報知
9回2死二、三塁、菊池涼介を三ゴロに抑えた田中瑛斗(カメラ・小林 泰斗)
◆JERA セ・リーグ 巨人4x—3広島=延長12回=(1日・東京ドーム)
巨人は田中瑛斗投手の魂の投球が勝利につながった。
同点の9回無死一塁から登板。末包の三塁線のボテボテのゴロを処理するも一塁悪送球(記録は内野安打と失策)で二、三塁となった。
坂倉は申告敬遠で無死満塁。内野は前進守備。続くファビアンは徹底した内角シュート攻めでファウルで2度バットを折ると、最後もシュートで遊ゴロホームゲッツーに抑えた。
2死二、三塁となり阿部監督が自らマウンドへ。指揮官が投手交代以外でマウンドに足を運ぶのは今季初めて。「悔いのないボールでいこう!」と激励された。菊池を伝家の宝刀シュートで三ゴロに打ち取るとガッツポーズして絶叫した。
4月26日の阪神戦(甲子園)は同点の8回に登板も4失点して敗戦投手となっていただけに、強い気持ちでマウンドに上がっていた。 試合後の田中瑛は「(失策で)苦しい場面に自分でしたので、ゼロで抑えること、それだけでした」と振り返った。
阿部監督がマウンドに来たことについては「悔いのないボールを投げ続けろと言われたので、それを信じてやりました」とコメント。
大ピンチを脱してガッツポーズした時の心境について聞かれると「震えました。ガクブルでした。投げ終わってからも、ずっと震えてたんで。いつもしないアイシングをしました。体を冷やすというより、体温が上がって震えが止まらなかったんで」と話した。
甲子園の雪辱を果たしたことには「そこしか頭になかったです。2回やられたら終わりだと思って。前回もそうでしたけど、次はないという気持ちでやったんで」。現役ドラフトで日本ハムから加入し、シュートを武器に勝ちパターンの一角も担う右腕が、魂の投球でチームの劇的サヨナラ勝ちに貢献した。