【柔道全日本選手権】霧島ら大相撲の力士たちも観戦 柔道と深い縁...無差別級の戦いに興味津々
2025年4月30日(水)0時4分 スポーツニッポン
◇柔道天皇杯全日本選手権(2025年4月29日 東京・日本武道館)
体重無差別で男子の日本一を決める伝統の大会が行われた。日本武道館に詰めかけた7300人を超える観衆の中には、大相撲の力士たちの姿も見られた。
関脇・霧島(29=音羽山部屋)は、親交のある73キロ級パリ五輪銅メダリストの橋本壮市(33=パーク24)を応援。相撲と同じ体重無差別の戦いに共通点を見いだしており「どういう技をしていくか見たい」と興味津々だった。橋本壮市は軽量級選手ながら100キロ超級の相手を破るなど「小よく大を制す」戦いで奮闘も、3回戦で身長190センチ、体重130キロの木元拓人(27=日本製鉄)に上四方固めで一本負け。霧島は「さすがにこの体重差だと厳しかったのかな」と感想を述べた。
来日前にモンゴルで柔道に取り組んでいた霧島。のちにリオ五輪100キロ級で銅メダルを獲得する羽賀龍之介氏が2013年にモンゴルで単身武者修行を行った時に出会い、以降も交流を深めてきた。その縁で、羽賀氏と東海大で同期だった橋本壮市とも親交があるという。昨年の同大会では羽賀氏の現役最後の試合を見届けており、全日本選手権の観戦は2年連続となった。
霧島と同じ音羽山部屋所属で、柔道全米オープン100キロ級優勝の実績を持つ東京・安田学園高出身の序ノ口・今田(24)も観戦。同学年で小学生時代から全国大会などで対戦経験があるパリ五輪90キロ級銀メダリストの村尾三四郎(24=JESエレベーター)と一緒に試合を見届け、言葉を交わす場面も見られた。
また、東海大柔道部出身の序二段・岡田(22=高田川部屋)の姿も。今大会が最後の個人戦となった東京五輪100キロ級金メダリストのウルフ・アロン(29=パーク24)ら、計14人出場した東海大の先輩たちの応援に駆けつけた。他には、ともに柔道経験者の序二段・益湊(29=阿武松部屋)と序二段・大志松(21=阿武松部屋)も来場。体重無差別で戦う武道という共通点があり、柔道と縁の深い力士たちが多く観戦に訪れていた。