元新日本プロレス専務・新間寿さん告別式「藤波辰爾は新間さん、あなたの作品です」と感謝
2025年4月30日(水)16時22分 スポーツニッポン
4月21日に90歳で亡くなった“過激な仕掛け人”と呼ばれた元新日本プロレス専務取締役営業本部長の新間寿さんの葬儀・告別式が30日、新宿区の感通寺本堂でしめやかに営まれた。初代タイガーマスクの佐山サトル、藤波辰爾、ジャガー横田、大仁田厚、RIZINの榊原信行CEO、中嶋勝彦、雷神矢口、Sareee、ロッシー小川らプロレス関係者らが参列。
藤波は弔辞で「あなたの“何かしろよ”のその一言で生まれたドラゴン・スープレックス、ドラゴン・ロケット、マジソン・スクエア・ガーデンでの婚約発表。あなたのアイデアと熱意によって藤波辰爾は作り上げられ、私の人生を色鮮やかにしてくれました。私のプロレス人生の輝きの多くは、新間さん、あなたに与えられました。藤波辰爾は新間さん、あなたの作品です」と感謝の意を捧げた。
新間さんが会長を務めたストロングスタイルプロレスを主宰する佐山サトルも弔辞を読んだ。「新間さんが僕を新日本プロレスに入れてくれて、タイガーマスクとしてデビューさせてくれて。新間さんの過激な仕掛けに、その仕事ぶりは知っていても、若い頃の自分には雲の上の人の状態で、晩年になって新間さんの真の姿を見ることができました。この20年間、何の仕事でも、“動けば雷電のごとく、発すれば風雨のごとく”こんな言葉がぴったりの新間さんだと思います。全国の皆さんはそう思っているはずです。でも実際の新間さんは、凄く温かく、家族思いで、優しいことは、ここにいらっしゃる皆さんはみんな知っていると思います。プロレス愛が非常に強い方でした。新間さんがプロレス愛を語るとき、どうも私があまり反応しないので……、それを毎回、応援してくれていたのは新間さんでした。愛情を込めて、藤波さんたちと一緒になって、プロレス界を盛り上げていきたいな、そういう心、気持ちになりました。新間さん、まだ別れたくないです。僕が成功するまで見守ってください。私たちはやります。あなたが願っていたごとく、そこに集中して頑張っていきたいと思います。また、いつか、その大成功の報告をしたいと思います。新間さん、ありがとうございました」と結んだ。