巨人・山崎伊織「陸は寮でも一緒だった...凄くうれしい。これからも2人で頑張っていきます!」
2025年4月30日(水)22時4分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人2—0広島(2025年4月30日 東京D)
巨人の5年目右腕・山崎伊織投手(26)が30日の広島戦(東京D)で今季5度目の先発登板。開幕32回連続無失点のセ・リーグ新記録を4回に達成したあとも好投を続け、7回5安打無失点で無傷の今季4勝目をマークした。4勝はセ・リーグのハーラートップタイ。山崎は開幕から35回連続無失点を継続している。
勝利投手を手にした試合直後にはセ・リーグ新記録を祝う花束を贈呈され、童顔をほころばせて笑顔を見せた背番号19。お立ち台でも頬が緩んだ。
まずは祝福の言葉に「ありがとうございます」と一言。「まぁ、ゼロでいけたことはうれしいんですけど、本当に今日の試合を勝てたことがもっとうれしいんで、はい。最高です」とチームの勝利を何より喜んだ。
チームは前日29日の同戦で延長12回を戦い、開幕戦以来今季2度目のサヨナラ勝ち。5人のリリーフ陣を投入し、2回を投げた大勢はこの日のメンバーから外れていた。
「1試合投げ切れたら凄いチームにもいいかなと思ったんですけど。まぁ、なんとか…。でも始まってみたら抑えることに必死なんで。1人ずつアウト取って。結果7回になっちゃったんですけど、なんとか試合は勝てたんで。良かったです!!!」
味方打線も相手先発右腕・大瀬良に5回まで無得点。0—0のまま試合が進行したが、今季初スタメンに抜てきされた増田陸内野手(24)の2点適時二塁打でようやく6回に巨人が先制。増田陸はジャスト1000日ぶりとなる打点だった。
山崎は増田陸の一打に大喜び。何度もガッツポーズを繰り返してバンザイポーズも見せた。
「陸は寮の時も一緒だったんで。こうやって一緒に東京ドームで戦えてるのは凄くうれしいですし、またこうやって試合に勝つことに少しでも力になれるように、これからも2人で頑張っていきます!」の声には思わず力がこもる。
2点先制してもらった直後の7回には連打で無死一、二塁とされたが、坂倉、堂林の代打勢をフォークボール攻めで連続空振り三振に斬って取った。
「球数も100球超えてましたし、投げても多分、次の回、8回までとは思ってたんですけど。でも、あっこで出し切らないとっていう思いもありましたし。そのなかで甲斐さんが“来いよ!”ってジェスチャーしていただいたんで。凄い自分も気持ちが入って投げることができました」と新しい女房役にも感謝した山崎。
前回登板した23日の中日戦(東京D)で5回5安打無失点。103球と球数がかさんだため0—0だった5回で降板し、開幕4戦4勝は逃したものの、開幕からの連続無失点を28イニングに伸ばして2007年高橋尚成の持つ球団記録へ18年ぶりに並んだ。
この日の初回を無失点に抑えたことで、球団新記録となる開幕から29回連続無失点を達成。3回無失点で1963年中井悦雄(阪神)、2023年村上頌樹(阪神)に並んでセ・リーグタイ記録となる開幕31回連続無失点とすると、2死一、三塁のピンチを招いた4回も無失点で切り抜けてセ・リーグ新記録の開幕32回連続無失点とした。
結局この日も7回無失点快投で、ここまで開幕35回連続無失点。開幕から連続イニング無失点のプロ野球記録は1939年高橋敏(阪急)の38回1/3で、次戦はプロ野球記録への挑戦となる。
「まぁ、記録も…まぁアレなんですけど。まずは先発としてしっかりと試合つくって次の来週も勝てるように頑張るので応援よろしくお願いします!」と気合を入れ直していた。