「何に怒ってるのか分からない」ヤンキース・ジャッジ 一触即発“乱闘騒ぎ”に「ベンチが空くのは奇妙」
2025年5月1日(木)11時26分 スポーツニッポン
◇ア・リーグ オリオールズ5—4ヤンキース(2025年4月30日 ボルチモア)
オリオールズとヤンキースの一戦で一触即発の危機が起きた。
オリオールズが攻撃中の4回裏、無死一塁から一塁走者・カースタッドが二盗を試みた。捕手からの送球が高く浮いたことからヤンキースの二塁手・レイエスがジャンプして捕球。その際、二塁に滑り込んだカースタッドの頭と着地したレイエスの足が接触。2人が口論となり、両軍ベンチから選手が飛び出してもみ合う事態となった。
さらにベンチだけでなくブルペンからも選手が飛び出し、二塁ベース付近に集まって言い合いに発展した。幸い、乱闘にはならなかったものの後味の悪い一戦となった。試合はオリオールズが接戦をものにした。
試合後、オリオールズの地元紙「ボルチモア・サン」のマット・ウェイリッチ記者が自身のX(旧ツイッター)でヤンキース側の選手のコメントを紹介。
二塁手・レイエスは、カースタッドから「わざと自分の上に落ちてきた」と非難されたそうだが、あくまで高く浮いたボールをジャンプして捕球した後だったため「避けることができなかった」と語ったという。
また、ジャッジも乱闘騒ぎについて「ベンチが空くのは奇妙だった」と振り返り「彼が何に怒ってるのか分からない。プレーをしようと飛んだんだ」とレイエスはボールを捕球するためにジャンプしただけで、たまたまカースタッドに接触したと指摘した。
そして「ライバル関係がどうなのか分からない。ただ、野球をしようとしているだけ」と一つのプレーに必死とした。
ヤンキースとオリオールズはともにア・リーグ東地区に所属するライバル同士で、昨年7月にもカースタッドが頭部に死球を受けたことをきっかけに両軍が入り乱れ、もみ合いになる乱闘騒ぎに発展するなど、因縁が続いている。