「技の失敗が多すぎる…プロとしてどうなのか?」 岩谷麻優、新入団会見で「マリーゴールド」に断…5・4後楽園で高橋奈七永と一騎打ち

2025年5月2日(金)8時19分 スポーツ報知

ロッシー小川代表(右)と新入団会見を行った岩谷麻優

 女子プロレスのマリーゴールドは1日、文京区の東京ドームホテルで記者会見し4月28日に「スターダム」を退団した岩谷麻優が新入団することを発表した。

 岩谷は、ロッシー小川代表は設立した「スターダム」の2011年1月23に新木場1stRINGで行った「旗揚げ戦」でデビュー。以後、数々のタイトルを奪取し団体の「アイコン」としてスターダムだけでなく女子プロレス界全体を引っ張ってきた。

 先月27日の「スターダム」横浜アリーナ大会で朱里に敗れIWGP女子王座から陥落。翌28日に会見で2年間、守り続けてきた王座を失ったことで退団を決意したことを発表していた。

 退団からわずか3日後の電撃入団。ロッシー小川代表が同席した会見で「みなさん、こんばんわ!女子プロレスのアイコン、岩谷麻優です!」とあいさつし「スターダムを退団してその数日後に入団会見…ちょっと早いって思う方も多いと思うんですけど…自分の中ではスターダムでは全てやりきりました」と明かすと「小川さん、マリーゴールドに岩谷麻優、必要でしょ?」とストレートに質問すると「必要だから、ここにいるんじゃないの」と小川代表は笑顔で返した。

 退団会見後に小川代表とあいさつし正式に入団が決まったことを明かし「マリーゴールドに入って自分はやりたいことたくさんあるなと思います。もちろん赤いベルトも狙っていきたいし。でもいきなり赤行って、取っちゃって、そこで目標を達成するよりも着々と初心を思い出しつつイチからすべてのベルトを全部とって、グランドスラムを狙って、これからもっともっと岩谷麻優を世界に広げてもっともっとプロレスを楽しんでいきたいと思ってマリーゴールドに入団させていただくことにしました」と笑顔で思いを打ち明けていた。

 

 小川代表から新入団初戦が5・4後楽園ホール大会で24日の代々木第二体育館で引退する高橋奈七永と14年ぶりの一騎打ちになることが電撃発表され「先週はスターダムで試合をして次の週にはマリーゴールドで試合って、こんなレスラーなかなかいないですよね」と笑顔で明かし「奈七永さんとのシングルはデビューして3戦目のパッション注入の時、以来の試合になります。あの時は奈七永さんの入場曲を聴いて怖くて涙して本当にダメダメだった自分ですけども、今の岩谷麻優は強いんで。奈七永さん、成長した姿を楽しみにしてもらえたらなと思います」とメッセージを送った。さらに入場曲、コスチュームも「いろんな変化があるかもしれないので、みなさんも5月4日、後楽園大会に直接、見に来てその目で岩谷麻優の姿を見てほしいと思います」とファンに語りかけた。

 記者からマリーゴールドの印象を聞かれ「自分の印象といたしましてはやっぱ技の失敗…触れていいのかわかんないですけど、技の失敗が多すぎるな、と。これはちょっとプロとしてどうなのか?って思う部分があるので」と笑顔で断じ「私が来たからこそには、ちゃんとお客様にも満足していただける試合を見せなきゃいけないと思うので奈七永さんが代々木で退団しちゃうので、実質、自分がキャリアが一番上になるので練習とかちゃんと今後見ていきたいなと思っているし」と明かし、戦いたい選手を聞かれ「まだ選手のことが全然わからないので今後、確かめていきたいなと思います」とコメントした。

 海外進出もウワサされたが「犬2匹と猫3匹飼っているので、日本が大好き、家が大好き、猫と犬と離れたくないと」と笑顔で返し「フリーとしていろんな団体に上がりたいとも思ったんですけど、ありがたいことに会見の後にいろんな団体、いろんな方からオファーいただいたんですけど、フリーは自分でスケジュール組んだりギャラの交渉だったい大変なので団体というところにお世話になるんですけど」とし「いずれ海外に行く可能性もありますね」と明かした。

 さらにワールド王者の林下詩美、スーパーフライ王者のビクトリア弓月との対戦が期待されていることを聞かれ「スターダムから旗揚げメンバーとして去年移籍したメンバーはすごい行動力、決断力…本当にすごいなと思うし、比べちゃ悪いですけど、元スターダムのメンバーはすごいな、と」と元スターダム勢を絶賛し「1年間団体を引っ張ってきた詩(林下詩美)とか(ビクトリア)弓月とかシンプルに尊敬する」と明かした上で「赤いベルトも弓月のベルトも狙っていきますし、新参者にベルトをとられないようにウカウカしないようって伝えたいです」と照準を定めた。

 さらに「自分が来たからには後楽園をいっぱいにして地方興行もいっぱいにして」と活性化を誓った。スターダムへの思いを聞かれ「横浜アリーナがすごく満員ですごくいい興行だったと思うし、1年前は小川さんもいなくなって自分もいなくなったらスターダムがスターダムじゃなくなる…っていうそれは今までスターダムの人間としてやってきたところで潰しちゃいけないなと思って、1年間必死に戦ってきたんですけど、もう大丈夫ですね、スターダムは。自分がいなくても新しい選手はいっぱいいますし、みんな選手1人1人がすごいので、安心して出れる環境だと思って出ました」と明かした。

 さらに「スターダムは世界一の団体だと思うので、すぐに自分が来たから追い越してやるっていう気持ちはないんですけども、いずれはマリーゴールドが一番の団体だって思ってもらえるような団体にしていきたいと思いますし」とし「悔しさも出てくるんじゃないんですかね?後悔はないので退団したことに。ライバル視はして負けないようにしていきたいと思います」と誓った。

 

 ◆岩谷麻優(いわたに まゆ)1993年2月19日、山口県美祢市生まれ。32歳。2011年1月23日に新木場1stRINGでの「スターダム旗揚げ戦」でデビュー。13年12月29日、後楽園ホール大会で「アーティスト・オブ・スターダム王座」を奪取しベルト初戴冠。14年7月27日に「ワンダー・オブ・スターダム王座」を獲得。17年5月14日、後楽園大会で宝城カイリからワンダー・オブ・スターダム王座を奪還。6月21日には後楽園大会で紫雷イオからワールド・オブ・スターダム王座を奪取し史上初となる赤白2冠王者となる。23年4月23日の横浜アリーナ大会でメルセデス・モネを破りIWGP女子王座を奪取。24年5月には自伝「引きこもりでポンコツだった私が女子プロレスのアイコンになるまで」が原案となる映画「家出レスラー」が公開された。得意技は、ドラゴン・スープレックス・ホールド。二段式・ドラゴン・スープレックス・ホールド。ムーンサルトプレス。身長165センチ、体重50キロ。

スポーツ報知

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