「契約満了で動くことは引き抜きではない」…岩谷麻優「マリーゴールド」新入団会見でロッシー小川代表が「引き抜き」疑惑に回答…5・4後楽園で高橋奈七永と一騎打ち
2025年5月2日(金)7時31分 スポーツ報知
岩谷麻優(左)に68歳の誕生日ケーキをプレゼントされたロッシー小川代表
女子プロレスのマリーゴールドは1日、文京区の東京ドームホテルで緊急記者会見し4月28日付で「スターダム」を退団した岩谷麻優が新入団することを発表した。
岩谷は、ロッシー小川代表が設立した「スターダム」の2011年1月23日に新木場1stRINGでの旗揚げ戦でデビューした。以後、数々のタイトルを獲得し「アイコン」として団体だけでなく女子プロレス界全体を引っ張ってきた。
岩谷と同席した会見でロッシー小川代表は、昨年4月にマリーゴールドを設立してから1年を経た岩谷の入団に「私の中ではマリーゴールドが設立する時に設立メンバーでいてほしいというのはありまして、それが1年かかりましたけどここに実現したということです。私の中では前からいるメンバーだと思っています」と明かした。
さらに岩谷から「今日、誕生日ですよね」と伝えられた小川代表は「そうそう…私、68歳の誕生日なんですけど一番素晴らしい誕生日プレゼントもらいました」と満面の笑みを浮かべ、岩谷から「岩谷麻優にとってロッシー小川っていう存在はプロレス界の親なので。今日という日に親に会えて、親の下で試合ができることをうれしく思います」とサプライズでケーキをプレゼントされ、バースデーソングで祝福された。
そして岩谷の新入団初戦を「5月4日、後楽園ホールで行います。今、高橋奈七永 vs Xで発表しているんですけど、そこのXのところに入ります。高橋奈七永対岩谷麻優。14年ぶりの対決になります」とマリーゴールドでのデビュー戦を5・4後楽園大会で24日の代々木第二体育館大会で引退する高橋奈七永との一騎打ちになることを発表した。
会見では、入団発表前に5・4後楽園大会で高橋奈七永の相手が「X」として発表したことを聞かれ「これは退団を発表してようやくそういう日が来るんだなと思いでいましたね」と答え「実際、自分が辞めてからは去年はほとんど会ってないですよね。別に連絡取っていないし、自分の中ではここに来るのが必然だと思っていたし、あえてあんまり連絡してなかったし、だから、何ですかね…収まるところに収まってきたと思いました」と明かした。
昨年7月の両国国技館大会に参戦したイヨ・スカイらWWEのスーパースターとの対戦の可能性を聞かれ、小川代表は「大いに期待してもらった方がいいと思います。ただこれも先方があっての話なんで実現するしないは、いろんな問題がありますんで、私たちも大きい会場でやる時はそういうカードをしたいなという考えがあります」と構想を披露し、本格参戦について「後楽園は出場ということなんですけど、その後は、(5・24)代々木大会から本格参戦という感じです。状況に応じて途中でも出る可能性があるんですけど」と明かした。
また、入団交渉、経緯を聞かれ「自分の中では勝手に決めてましたからね」と返すと「話は前後するんですけど昔、私がスターダムにいたころに2021、2年かな…一強っていう時代があったんです。今でもそうかもしれないんですけど…その時に一強じゃダメだな…と。自分がスターダムの公式ライバル団体を作りたいなと思った時期があったんです。それとこれは別なんですけど、スターダムは自分が作った団体だし、それに対するどうのこうのないんで、並び立つぐらいにこちらが上がって行ければ面白くなるだろうし、それが女子プロレスの一番の活性じゃないですかね」と披露した。
正式な入団交渉は、4月28日の退団会見後に行ったことを聞かれ岩谷が「大丈夫です。引き抜きではないです」と返し「小川さん引き抜いたことないですもんね?」と振られた小川代表は「引き抜きっていうのは、契約途中で動くことが引き抜きで契約満了で動くことは引き抜きではないと思います。まして今回は向こうで退団発表していますんで」と明かすと、同じ記者から「退団発表後の動き?ということで…」と確認され「そうしておいた方がいいんじゃないですか」と爆笑していた。
◆岩谷麻優(いわたに まゆ)1993年2月19日、山口県美祢市生まれ。32歳。2011年1月23日に新木場1stRINGでの「スターダム旗揚げ戦」でデビュー。13年12月29日、後楽園ホール大会で「アーティスト・オブ・スターダム王座」を奪取しベルト初戴冠。14年7月27日に「ワンダー・オブ・スターダム王座」を獲得。17年5月14日、後楽園大会で宝城カイリからワンダー・オブ・スターダム王座を奪還。6月21日には後楽園大会で紫雷イオからワールド・オブ・スターダム王座を奪取し史上初となる赤白2冠王者となる。23年4月23日の横浜アリーナ大会でメルセデス・モネを破りIWGP女子王座を奪取。24年5月には自伝「引きこもりでポンコツだった私が女子プロレスのアイコンになるまで」が原案となる映画「家出レスラー」が公開された。得意技は、ドラゴン・スープレックス・ホールド。二段式・ドラゴン・スープレックス・ホールド。ムーンサルトプレス。身長165センチ、体重50キロ。
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