前回インフル感染の王者マルティネスがマスク着用で来日 …対策万全アピールで「井岡をKOする」
2025年5月4日(日)17時22分 スポーツ報知
マスクを着けて来日したフェルナンド・マルティネスは決めのポーズで勝利をアピールした
◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・フェルナンド・マルティネス—同級6位・井岡一翔(5月11日、東京・大田区総合体育館)
世界4階級制覇王者でWBA世界スーパーフライ級6位の井岡一翔(志成)が挑戦するWBA世界同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)が4日、来日した。
約3週間の強化キャンプを行った米ラスベガスからロサンゼルス経由で羽田空港に到着したマルティネスはマスクを着用した姿で搭乗口から姿を現した。「前回、インフルエンザにかかったことで学んでマスクをしてきた」とニヤリ。王者は「手の清潔さを保ったり、前回のようなことが再び起きないように、あらゆる対策を取って注意を払っている」と穏やかな口調で説明した。
昨年12月31日、大田区総合体育館興行で、井岡の挑戦を受ける予定だったが、来日後にインフルエンザに感染。世界戦は中止に追い込まれた。「日本は寒かったし、風邪も蔓延していたようだし…」とマルティネス。「今回は、昨年7月に井岡選手と戦った時(判定勝ち)と同じような、良い状態だ」と仕切り直しとなったダイレクトリマッチでの返り討ちに自信を見せた。井岡は同じ相手との再戦に強いことを聞かれると「前回勝った時よりも、自分はさらに強くなったと感じる。私を囲む人たちに喜びを与えられるように、井岡選手をKOします」と言い切った。
マルティネスには一部海外報道でWBC王者ジェシー・ロドリゲス(米国/帝拳)との王座統一戦が報じられたが、関係者によると、マルティネスは日本で井岡と再戦することを目指して調整してきたという。ロドリゲスは7月19日、米国テキサス州で田中恒成(畑中)を破ったWBO王者ブメレレ・カフ(南アフリカ)と王座統一戦を行う。
「私の夢は全てのタイトルを同時に持つこと」と主要4団体王座統一を目指すマルティネスは「バム(ロドリゲスの愛称)とは年末にも、とは思うが、今回は将来的な事は考えず、この試合だけに集中する。私は体に気を使って、無事に試合の日を迎えたい」と言い切った。規定体重まではまだ3〜4キロと減量も順調すぎるくらい。「井岡選手もKOを狙ってくるし、私も。グレートな2人が戦闘するんだ。前回よりもうまく立ち回るよ」と力を込めた。
戦績は、33歳のマルティネスが17戦全勝(9KO)、36歳の井岡が31勝(16KO)3敗1分け。
試合はABEMAでライブ配信される。