【SVリーグ】大阪マーヴェラスが初代女王 プレーオフMVPの田中主将「最高です!」
2025年5月4日(日)6時0分 スポーツニッポン
◇大同生命SVリーグ チャンピオンシップファイナル第2戦 大阪M3—0NEC川崎(2025年5月3日 東京・有明アリーナ)
2戦先勝方式のプレーオフ決勝が行われ、女子はレギュラーシーズン(RS)1位の大阪Mが2位NEC川崎を3—0で下し、2連勝で初代女王に輝いた。前身のVリーグだった昨季はシーズン1位ながら一発勝負のプレーオフで敗れた相手に雪辱。1956年創立の名門が新たな歴史を刻んだ。
全員でコートの中心に輪を作った。涙、笑顔が入り交じる選手たちの表情に、初代女王の重みが表れる。前身のVリーグ時代を含めると4季ぶりのVだ。プレーオフMVPに輝いた主将の田中は「歴史に名を刻めてうれしい。最高です!」と、喜びを爆発させた。
1年前の悔しさを忘れていない。前身のVリーグだった昨季は22戦全勝し、シーズン1位で終えた。ただ、一発勝負だったプレーオフ決勝でNEC川崎に1—3で敗戦。くしくも今季の決勝も同じ顔合わせになった。
第1セット、16—13の場面で田中が相手エースの佐藤をブロックで止めるなど要所でけん引。第2、3セットはリードを許す場面もあったが、宮部ら途中出場した選手も躍動し、粘り強く逆転して2戦連続のストレート勝ちを収めた。「昨年のリベンジもあった」(田中)と、シーズン1位の貫禄を示した。
今季から酒井大祐監督(43)が就任。開幕前から強化したのがサーブだった。サーブで崩してミドル攻撃を封じる戦略がシーズン、そして大一番でも生きた。指揮官は「一番見たかった景色。ハードワークしてくれた彼女たちに感謝の気持ちでいっぱい」と喜んだ。完全プロ化を目指し、Vリーグを再編して昨年10月に発足したSVリーグ。その初代女王に、大阪マーヴェラスの名を刻んだ。 (中村 文香)