大阪M、昨季Vリーグプレーオフ決勝の雪辱期す 林琴奈「やっとリベンジできる」

2025年5月2日(金)9時30分 スポーツ報知

大阪Mの林琴奈(写真提供:SV.LEAGUE)

 バレーボールの国内最高峰「大同生命SVリーグ」の初代王座を懸けた男女のチャンピオンシップ決勝が始まる。東京・有明アリーナで実施される女子は2日が第1戦となり、レギュラーシーズン(RS)1位の大阪Mと2位のNEC川崎が対戦。昨季Vリーグ決勝と同じカードで、NEC川崎は前身のVリーグからの3連覇を目指す。男子決勝は第1戦が3日に有明アリーナ、第2戦以降は5〜6日に千葉・ららアリーナ東京ベイで開催。RS2位のサントリーと4位の愛知が初代王者を争う。2戦先勝方式で行われ2戦で決着した場合、3戦目は行われない。

 大阪Mに雪辱を果たす時がきた。前身のVリーグはレギュラーラウンドを全勝で首位通過したが、プレーオフ決勝でNEC川崎に敗れ、涙を流した。本拠の大阪をチーム名に入れ、挑んだ新リーグ。今季もRSを首位で終え、決勝舞台に進んだ。初代女王への挑戦に力が入りそうなものだが、アウトサイドヒッターの田中主将は「勝たないといけない、負けちゃいけない、と思うんじゃなくて、バレーを楽しめたら」と話す。

 決勝進出を決めたデンソーとの準決勝第3戦。最後は主将のサービスエースがズバリと決まった。「コーチから『思いっきりいっていいよ』と指示が出たので、『無理です』って思ったけど一本勝負した。決め切った自分を褒めてあげたい」と田中。「プレーの精度を高められたら、負けない自信がある」と、勝負を左右する場面で決め切る成功体験は大きな自信となった。

 もう一人の得点源、パリ五輪代表アウトサイドヒッターの林もチームに欠かせない存在だ。CSではバックアタックの決定率を試合ごとに上げた。酒井大祐監督(43)も「レフトサイドの速いボール、パイプ(バックアタック)の本数が増えている。彼女のスピード感がマーヴェラスのバレー」と信頼を置く。

 昨季の悔しさを糧に今季を戦ってきた林は「消化し切れていない。やっとリベンジできる。最後はコートでしっかり力を発揮して、全力で戦いたい」といざ決戦へ腕まくり。マーヴェラスなバレーで宿敵、NEC川崎を倒す。(森脇 瑠香)

 ◆女子決勝展望 昨季Vリーグ決勝と同じ顔合わせ。レギュラーラウンド1位ながら昨季決勝で敗れた大阪Mは、雪辱を期す。大阪Mは得点源の蓑輪、田中、攻守の軸・林を中心に隙のないバレーを展開。RSで37勝し2位のNEC川崎に7勝差をつけた。直接対決では3勝1敗と勝ち越した。NEC川崎は23歳のエース・佐藤、ブラジル代表のL・ダ・シルバを軸に高い攻撃力で強敵を打ち砕く。

 ◆大同生命SVリーグ 昨年10月に開幕したバレーボールの国内リーグ。「S」は「Strong(強く)」「Spread(広く)」「Society(社会)」などの意。前身のVリーグがSVと2部のVに分かれ、SVは5項目のSVライセンスを保有するクラブが参戦(今季は男子10、女子14)。2027年までに完全プロリーグ化、30年に世界最高峰リーグを目指す。今季はレギュラーシーズンで各チームが44試合を行い、上位(男子6、女子8)が進むチャンピオンシップ(CS)で王者を決める。

スポーツ報知

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