C大阪は京都に0―2から逆転勝ち 10日間高熱のDF奥田の復帰が呼び水に
2025年5月4日(日)1時15分 スポーツニッポン
◇明治安田J1第14節 C大阪3—2京都(2025年5月3日 サンガスタジアムbyKYOCERA)
C大阪は前半14分までに2失点しながらもFWルーカス・フェルナンデス(31)の1ゴール2アシストの活躍で京都を逆転して連敗をストップ。4試合ぶりに勝ち点3を加えた。
アーサー・パパス監督(45)は試合後の会見で開口一番「選手たちを誇りに思う。想像して欲しい。アウェーの地で14分で0—2になって、そこから立ち向かっていく姿勢は本当に素晴らしい」とイレブンを讃えた。
前節の町田戦はベンチメンバーを一人欠いたまま戦って敗れた。この試合も2日前に2種登録されたばかりのユース所属の16歳DFエゼモクェ・チメヅェ海をベンチに入れて人数を合わせた。この試合はDF進藤亮佑(28)が欠場。大体大卒のルーキーFW古山兼悟(22)がプロ初先発し、MF上門知樹(うえじょう・さとき=28)も今季J1初先発で起用した。
0—2となって4分後の前半18分に古山と上門が体を張ってパスをつないでフェルナンデスがゴール。43分にはフェルナンデスが持ち込んだパスを古山が同点弾を決めた。相手DFを背負って反転しての力強い一撃だった。「足の裏で止めた瞬間に(DFを)剥がせると思った。大学時代から練習していたので、意外と冷静に持っていけた」と古山。後半20分はフェルナンデスのFKをMF中島元彦(26)が頭で勝ち越し弾を決める。「ゴールから遠ざかっていたんで、ちょっとホッとしています。難しい態勢?ヘディングは簡単なので。ヘディングが得意で良かったです」と中島は笑顔で振り返った。
勝利の裏には「30分間練習した」とパパス監督が話す戦術変更があった。DF奥田勇斗(24)が復帰したことで3バックを使うことができた。サイドバックの奥田がセンターバックに入る作戦だ。奥田は「高熱が10日間くらい続いて、ずっと倒れ込んでいたんです。試合の3日前に合流して。ルーカスが下がって4バック、3バックを可変する感じ。自分はセンターバックになり切るって感じできょうはやりました」と話す。中2日で6日に神戸と戦うが「もう熱は出しません。今年はもう大丈夫です」と奥田は体調が戻ったことを強調した。
フェルナンデスは自身のゴールを「決めた時間帯が良かった。失点して落ち込んでしまうところから、まだ終わっていないとチームに勇気をもたらせた」と胸を張る。「監督が求めていることを選手全員が忠実に実行できた結果だと思うし、意地を見せることができた試合だった」と逆転勝利に今後の手応えを感じた様子だった。