阪神・伊原、石川との“21歳差対決”に敗れプロ初黒星 6回1/3を4失点「無駄な四球があった」

2025年5月5日(月)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神2—5ヤクルト(2025年5月4日 甲子園)

 ベンチに戻ると、阪神先発・伊原の胸に悔しさがこみ上げた。6回まで1失点と好投を演じたが、7回に暗転した。

 「負けているので(内容は)良くないですね。試合に負けたのでそれが全てです。僕の責任だと思います」

 1—1で迎えた7回。4回にプロ入り後初めての適時打を許していた先頭の茂木を見逃し三振に斬った後、古賀に四球を与えて流れが変わった。続く岩田には左前打を許し、1死一、二塁。石川の代打・増田には直球をはじき返され、右中間三塁打とされた。ここで交代。2番手の漆原が暴投で増田の生還を許し、6回1/3を4失点。「無駄な四球があったので、そこがうまく打線に流れを持ってこられなかった要因の一つ」と唇をかんだ。

 4月20日の広島戦を皮切りに、プロ3度目の先発。6回までは右打者の懐を突くカットボールを駆使しながら、持ち前の制球力を武器に順調にアウトを重ねた。プロ最長となる7イニング目で待っていた落とし穴。左腕は「反省して次に生かしたい」と雪辱を誓った。

 小柄な左腕という共通点がある石川との“21歳差対決”は、45歳のベテランに軍配が上がった。打撃では、5回に石川の直球をはじき返し、一塁手の手前でイレギュラーバウンドした打球が右前に到達するプロ初安打をマーク。しかし、「僕が打つことも大事ですけど、投げる方で貢献できなかったのが悔しい」と試合後に笑顔はなかった。

 前回登板まで8試合、19回1/3を投げてわずか1失点と奮闘を続けてきた左腕が、大先輩の左腕との投げ合いで受けたプロの洗礼。指揮官は「彼がつくってきたゲーム。糧にしていくというところ」と短い言葉に巻き返しへの期待を込めた。聖地で喫したプロ初黒星。課題を克服し、次のマウンドで悔しさを晴らす。(山手 あかり)

スポーツニッポン

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