「これから相手は狙ってくる」井上尚弥の今後を村田氏が予想 次戦相手は「いけるという気持ちに」
2025年5月5日(月)13時34分 スポーツニッポン
◇プロボクシング 世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)(2025年5月4日 米ネバダ州ラスベガス T−モバイル・アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が21年6月以来、4年ぶり3度目のラスベガス凱旋を逆転KO勝利で飾った。挑戦者のWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=メキシコ)を8回45秒TKOで破り、プロデビューから30連勝で4団体王座4度目の防衛に成功。世界戦通算23KO勝利は伝説のヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)の記録を約77年ぶりに更新する歴代最多で、世界戦25連勝は元世界3階級制覇王者フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)らに並び歴代3位となった。
2回にカルデナスの右クロスを浴びて鼻血を出し、ラウンド終盤にはカウンターの左フックをもらって昨年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦以来2度目のダウンを喫した。しかし、ワンツーを主体に反撃すると4回以降は左フックやボディーを交えて攻勢。7回、右ストレートでダウンを奪うと、8回に猛攻を仕掛けてレフェリーストップを呼び込んだ。
試合を独占ライブ配信したプライム・ビデオでゲスト解説を務めた2年ロンドン五輪金メダリストで元WBA世界ミドル級王者の村田諒太氏は、井上がネリ戦に続いて左フックでダウンしたことに触れ、「これから相手は狙ってくる。井上選手といえども気にしてキャリアを歩むかもしれない」と指摘した。
井上は今後について「次は9月にムロジョン・アフマダリエフと戦います」と宣言。村田氏は「今回(井上が)ダウンしたのでアフマダリエフも『もらったら倒れるんじゃないの?』『いける、やってやる』という気持ちになっている。その状況でぶつかったら、試合内容はおもしろくなる」と話していた。