甲子園で高校軟式野球の交流試合開催 東日本選抜の新井主将「一生忘れられない思い出に」

2025年5月5日(月)15時54分 スポーツニッポン

 ◇高校野球 春の軟式交流試合in甲子園 西日本選抜3—0東日本選抜(2025年5月5日 甲子園)

 今夏に全国高等学校軟式野球選手権大会が70回目の節目を迎えることを記念して、東西交流試合が開催された。高校軟式の試合が甲子園で行われるのは初めて。高校軟式野球チームのある39の都道府県全てから選ばれた50人の選手が東日本選抜と西日本選抜に分かれて対戦した。

 1回表、まっさらなマウンドで記念すべき1球目を投じた三浦学苑(神奈川)の出口未来(3年)は「周りが広くて、逆にホームまでが近くに感じました。マウンドに立った時は緊張したけど、自分の全力のボールを投げて始めようと思った」とうなずいた。

 西日本選抜の1番打者で主将を務めた鹿児島(鹿児島)の佐藤奏太(3年)は「すごく楽しくて、この一瞬をしっかり楽しめるように意識して、みんなで盛り上げて楽しめました」と振り返り「高野連の方々が頑張ってくださったから、この甲子園でできたと思う」と感謝した。

 東日本選抜で主将を務めた作新学院(栃木)の新井絢斗(3年)は1番打者としてフル出場。入学当初は甲子園で試合ができることなど想像もしていなかったという。

 「守備に就いている景色、打席からの景色、ベンチからの景色、全部テレビとかでしか見られなかったものが、自分の足で踏んで野球ができた。憧れだったものが実現できて、一生忘れられない、いい思い出になりました」

 野球人口の減少が叫ばれる中で、軟式野球の魅力についても話した。

 「硬式野球と違ってなかなかヒットが出ないからこそ、1点の重みを楽しめるのが軟式野球。そういう魅力が広がってほしい。甲子園でやれるっていう夢を持てることで、硬式野球であっても軟式野球であっても、野球人口も増えていくし、高校野球全体が発展すると思う」

 出場選手らは前日4日の午後に大阪入りし、兵庫県内で合同練習を行い、この日の試合に臨んだ。短時間の練習で連携の難しい部分はあったものの、最後まではつらつとしたプレーを披露。笑顔で聖地甲子園の雰囲気を楽しんでいた。

スポーツニッポン

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