「モンスターがボクシングの週末を救った」3日間で唯一期待に応えた井上尚弥をESPNが称賛

2025年5月5日(月)14時31分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシング 世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)(2025年5月4日 米ネバダ州ラスベガス T−モバイル・アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が21年6月以来、4年ぶり3度目のラスベガス凱旋を逆転KO勝利で飾った。挑戦者のWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=メキシコ)を8回45秒TKOで破り、プロデビューから30連勝で4団体王座4度目の防衛に成功した。

 2回にカルデナスの右クロスを浴びて鼻血を出し、ラウンド終盤にはカウンターの左フックをもらって昨年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦以来2度目のダウンを喫した。しかし、ワンツー主体に反撃すると4回以降は左フックやボディーを交えて攻勢。7回、右ストレートでダウンを奪うと、8回に猛攻を仕掛けてレフェリーストップを呼び込んだ。

 米スポーツ専門局ESPNのアンドレアス・ヘイル記者は「モンスターが、日曜の夜まで期待外れだったボクシングの週末を救った」と報じた。 ボクシングの大型興行が恒例行事となっているメキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ」の週末は今年、3日連続で興行が実施された。しかし、2日(日本時間3日)はニューヨークで元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(26=米国)が0—3判定負け。3日(同4日)にはサウジアラビアでスーパーミドル級王者サウル・”カネロ”・アルバレス(34=メキシコ)が3—0判定勝ちで2度目の4団体王座統一成功も、凡戦に終わっていた。

 ヘイル記者は、唯一期待に応えた井上が「逆境を乗り越えなければならなかった」「信じられないほどタフなカルデナスをストップする必要があった」と記した一方、「2021年以来の井上尚弥の米国帰還はスリリングな対決で締めくくられ、日本のスーパースターは悲惨な結末を回避して、大規模なボクシングの週末を締めくくる、思い出に残るパフォーマンスを披露した」と称賛した。また、カルデナス戦は、井上が9月に予定するWBAスーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦の「前菜と思われていたが、この試合はメインコースと言える」と評価した。

スポーツニッポン

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