綱取りの大関・大の里、師匠の元横綱・稀勢の里に8勝2敗 綱のすごみを改めて実感「力だけではない。独特の空気感がある」

2025年5月6日(火)19時18分 スポーツ報知

三番稽古を行った二所ノ関親方(左)と大の里(カメラ・大西 健太)

 大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)で初の綱取りに挑む大関・大の里(二所ノ関)が6日、茨城・阿見町の部屋で朝稽古。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と10番続けて相撲を取った。師弟による異例の稽古を8勝2敗と勝ち越し「久々の親方との稽古だったが、下から攻められて、いい感じで相撲を取れて良かったと思う。自分の中で体の状態も上がってきていると感じる」と充実した表情で振り返った。

 2人で相撲を取るのは昨年11月の九州場所前以来だという。師匠得意の左四つで組み合っても、大の里が右上手からの寄りで制する場面もあった。春場所の優勝決定戦がヒントになったそうで「だいぶ浅く取って、相手の動きを封じ込められるようになった」と自信を深めていた。

 半年ぶりに師匠と胸を合わせ「身が引き締まった。仕切り、そんきょの段階から親方独特の空気感がある。最初の一、二番はそれをつかむのが難しいなと感じた。盗まれているものがあるというか、感じるものがあった。力だけではなくて、そこが違うな」と改めて綱ののすごみを実感した様子だった。

 大の里は先月28日の番付発表後から数日間、体調不良で稽古できなかったが、本来の馬力を取り戻しつつある。二所ノ関親方は「ばっちりだと思う。攻めに隙がないし、テンポもいい。半年間でかなり成長したのではないか」と期待を込めた。

スポーツ報知

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