【F1】アルピーヌがドライバー交代を発表 不振のドゥーハンに代わり次戦からコラピントを起用
2025年5月7日(水)16時14分 スポーツニッポン
F1のアルピーヌは7日、リザーブドライバーのフランコ・コラピント(21=アルゼンチン)の正ドライバー昇格を発表した。ジャック・ドゥーハン(22=オーストラリア)との入れ替えで、コラピントは当面、第7戦エミリアロマーニャGP(16日開幕、イタリア・イモラ)からの5レースでピエール・ガスリー(29=フランス)とコンビを組む。今季のF1におけるドライバー交代はレッドブルとレーシングブルズの角田裕毅(24)とリアム・ローソン(23=ニュージーランド)の入れ替えに続き2件目となった。
2輪のレジェンド、ミック・ドゥーハン氏の息子であるジャックは22年からF1のフリー走行に出場し、昨季最終戦のアブダビGPでレースデビュー。今季は開幕戦でリタイアし、その後も13、15、14、17位とポイントを獲得できないまま、第6戦マイアミGPでもスタート直後にリタイアを喫していた。
アルピーヌはこれに先立つ6日、オリバー・オークス代表の電撃辞任を発表していた。昨年8月に就任してチームのコンストラクターズ(製造者)部門6位に貢献したオークス氏は、開幕からドゥーハンのパフォーマンスを擁護していた。代表職はエグゼクティブアドバイザーの重鎮フラビオ・ブリアトーレ氏が兼任するが、ドゥーハン起用をめぐりオークス氏と対立していたと報じられている。
コラピントは昨年8月末、23年ぶりのアルゼンチン人ドライバーとしてウィリアムズでF1デビュー。2戦目のアゼルバイジャンGPで8位入賞して注目を集めたが、9戦で3度リタイアして評価を下げ、今季のシートを確保できなかった。コラピントには母国の複数企業がスポンサーについており、前週には企業幹部の一人がテレビ番組でエミリアロマーニャGPからの起用を漏らす一幕もあったという。
▼コラピント まずは今後5レースを走る機会を与えてくれたチームに感謝します。誰にとっても大きなチャレンジとなる次のイモラでのレースとそこからの3連戦へ向け、チームとともに全力で準備します。私は常に研ぎ澄まされており、チームのレースサポートテストプログラムやシミュレーターで万全の準備を整えています。早くスピードを上げ、ピエール(ガスリー)とともに最高の結果を出せるように全力を尽くします。