中日・大野「一つ勝ったら気持ちも落ち着く」36歳ベテランが二塁も踏ませず6回無失点で待望の今季初勝利

2025年5月8日(木)5時45分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 中日2—1DeNA(2025年5月7日 バンテリンD)

 36歳のベテラン左腕が、チームの負の流れを断ち切った。今季4度目の先発となった大野が6回2安打無失点、二塁を踏ませぬ快投で待望の初白星。自身21年9月3日以来のDeNA戦勝利で、チームの連敗も4で止めた。

 「本当に勝つのは難しいなと毎年思うし、“いつになったら勝てんのやろ”と思いながら投げていますけど、一つ勝ったら気持ちも落ち着く。ローテをずっと守っていたころと違って、今は常に首の皮一枚と思って投げている。そういう気持ちで気を抜かずいきたい」

 真っすぐ、ツーシームなどに加え、過去にほとんど投げていなかった100キロ前後のスローカーブも使って相手を翻弄(ほんろう)。許した安打は打順下位の大貫、石上の右前打だけだった。

 前回4月30日の阪神戦では2—1の6回無死一塁の中野の打席中に左足をつって緊急降板。代わった祖父江が逆転を許し、白星も消えた。この日は試合前から入念にストレッチし、試合中も「気持ち多めに」水分補給して不安を払拭。余力たっぷりの74球で清水にバトンを渡した。

 井上監督も「ノドから手が出るぐらい初勝利を欲しがっていたでしょうし。6回まで頑張ってくれた。二重丸」とねぎらう力投。4連勝後に4連敗して迎えた9連戦の最後を白星で飾り、9日から敵地で首位・阪神に挑む。(山添 晴治)

 ≪上林が先制決勝弾で今季初お立ち台≫「三度目の正直」だ。初回1死一塁、上林が右中間への3号先制2ラン。過去の2本も初回の先制弾だったが試合に敗れ、待望の今季初のお立ち台に上がった。「いつも逆転されちゃっていたんですけど、ヒーローインタビュー、初めてだったのでうれしかったです」。村松、細川ら負傷者が続出する中で3番に定着。16打点はチーム断トツで、井上監督も「欠かせない選手」と絶賛した。

スポーツニッポン

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