張本美和「やっぱり自分は金メダルが欲しい」 16歳が進化へ世界卓球3冠宣言!

2025年5月8日(木)4時25分 スポーツニッポン

 卓球の世界選手権個人戦(17〜25日、ドーハ)に臨む日本代表が7日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で練習を公開した。個人戦は初出場となるパリ五輪女子団体銀メダルの張本美和(16=木下グループ)は、シングルスとダブルス2種目に出場予定。3種目全てで優勝を狙うと公言した。混合団体が新設されるなど、実施種目が変更された28年ロサンゼルス五輪に向けても弾みをつける。

 日本女子で最上位の世界ランキング6位につける張本美が、初舞台のターゲットを「3冠」に据えた。世界選手権は昨年の団体戦に出場したが、個人戦は未経験。現在の心境を問われると「凄い緊張しています」と苦笑いを浮かべつつも「3種目で金メダルを目指したい。“メダルを獲りたい”という目標でもいいけど、やっぱり自分は金メダルが欲しい」と本音を口にした。

 シングルスを制すれば、日本女子では69年大会の小和田敏子以来となる56年ぶり。最初の難関が3回戦で、昨年10月のアジア選手権決勝で敗れたキム・グムヨン(北朝鮮)と対戦する可能性がある。準々決勝に進めば世界ランキング2位の王曼イク(中国)との激突が予想されるなど道のりは険しいが、4月のW杯では王曼イクとフルゲームの死闘を演じて互角の戦いを見せた。

 3種目出場で息切れしないために、最近は日々のランニングを自分に課してきた。28年ロス五輪の卓球は男女の団体がなくなり、混合団体が初採用。さらに男女のダブルスが復活した。出場できる種目数などは発表されていないが、今大会で活躍できれば、混合ダブルスを含め最大で4種目を戦う可能性のある3年後へ弾みとなる。

 「(五輪は)まずはシングルスに出られるように頑張って、ダブルスや混合ダブルスにも選んでもらえるなら頑張りたい」。4月に高校2年生になったばかりだが、中沢鋭監督から「今までの日本人選手の中で別格」と能力を絶賛される16歳。女子団体で銀メダルを獲得したパリ五輪から1年弱——。さらに進化した姿を世界に示す。 

 《左手首回復途上ひな無欲で楽しむ》パリ五輪銅メダルの早田は無欲で臨む。前回大会で3位となったが、五輪で痛めた左手首は回復の途上。今年1月の全日本選手権を制しながらも「暗いトンネルの中にいるような感覚」と現状を説明した。「(メダル獲得の)可能性は低い」と冷静に分析した上で「あんまり結果を求めていない世界選手権は初めて。自分の卓球人生で一番、心の底から楽しめそう」と笑みを浮かべた。

スポーツニッポン

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