井岡一翔、不利予想も「今回勝利して覆したい」…11日マルティネスと再戦へ調印式
2025年5月9日(金)13時34分 スポーツ報知
調印式に臨んだフェルナンド・マルティネス(左)と井岡一翔(カメラ・竹松 明季)
◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・フェルナンド・マルティネス—同級6位・井岡一翔(11日、東京・大田区総合体育館)
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチに臨む元世界4階級制覇王者でWBA世界スーパーフライ級6位の井岡一翔(志成)と、同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)が9日、東京・渋谷区のABEMAタワーズで調印式とグローブチェックを行った。グローブはともに日本製のウイニングで、井岡が銀、マルティネスは青。
井岡はWBA同級王者だった昨年7月、IBF同級王者だったマルティネスとの王座統一戦で0—3で判定負けし王座陥落。両者の再戦は昨年12月31日に行われる予定だったが、マルティネスがインフルエンザに感染し、試合前日に中止となっていた。
「前回は調印式からできなかったので、無事にこうして調印を終えられてうれしく思う」と話した井岡は、マルティネスの印象を「以前戦った時と見た感じでは変わりは感じられない。久しぶりに対面して元気そうで良かったなと思う」。
下馬評では不利との予想もあるが「今回の試合に限らず予想だったりというのは自分の中では全く気にしていない。前回の試合があってそういう評価をされていることも仕方がない。今回勝利してそれを覆したい」と決意を述べた。
マルティネスは、WBAベルトの横に「調印式に向かう直前に日本のファンからプレゼントされた」というドラゴンボール・孫悟空のフィギュアを置いて調印に臨んだ。
「昨年12月31日はインフルエンザで試合することができなかったが、それ以降、15日間の休暇以外は全部練習に費やしてきた」と好調をアピール。
勝負のカギを「パンチが来たら顔を左右に動かす。私は相手の顔にパンチを入れる。ニコリノ・ローチェのような感じで戦いたい」と1968年に藤猛からWBA世界スーパーライト級王座を奪った母国の名王者の名を挙げ、顔を左右に振るジェスチャーも披露。「前回と同じような試合をしたい。新旧王者の戦い。KOが出ればなおさらファンを喜ばせると思う」と意気込みを語った。
戦績は、井岡が35戦31勝(16KO)3敗1分け、マルティネスが17戦17勝(9KO)。
試合はABEMAでライブ配信される。