井岡一翔が王座奪還する可能性は?畑山隆則氏「井岡不利は否めない」、矢吹正道「もっとジャブを...」
2025年5月9日(金)7時0分 スポーツニッポン
ボクシング元世界王者の畑山隆則氏(49)とIBF世界フライ級王者の矢吹正道(32=LUSH緑)が、8日までに更新されたYouTubeチャンネル「ABEMAボクシング【公式】」に出演。11日に開催されるフェルナンド・マルティネスVS井岡一翔のWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチについて展開予想した。
世界4階級制覇の井岡とマルティネスは昨年7月、スーパーフライ級の2団体王座統一戦で対戦。当時IBF同級王者だったマルティネスが3—0で判定勝ちして統一王者となり、井岡は王座から陥落した。その後マルティネスがIBF王座を返上し、昨年大みそかにWBA王者として井岡の挑戦を受ける再戦が組まれたが、マルティネスがインフルエンザに感染して試合前日に中止となっていた。再び両者の対決がマッチメークされた。
昨年7月の井岡の敗因について矢吹は「ブロッキングを多用しすぎた」とひと言。「パンチをもらわない距離で空振りさせて、自分だけパンチを当てるのが一つだった」と説明した。畑山氏も「手数やパワーで受け身にならざる得なかったと思う」と補足した。
さらに矢吹は「井岡選手の出方次第でしょうけど、判定が割れるかもしれない。見る人によって変わるような展開になると思う」と展開予想した上で、「2—1でマルティネス」と勝敗予想をした。
畑山氏も「前回の試合では差があるように見えたし、年齢的にも井岡選手は36歳なので、期待はしてるけど冷静に予想するなら苦しい試合になる」と分析した。
戦前から井岡が苦しい展開を予想している両者だが、井岡にも勝機はあるという。畑山氏は「どうマルティネスの波状攻撃を止めるか」というポイントを挙げた。「あの攻撃を止めるにはクリンチは必要だと思う」と打開策を説明した。
それを聞いた矢吹は「相手の方が体格もいいので。クリンチを勢いでほどかれそう。井岡さんはジャブが上手いので、もっとジャブを多用した方がいい」と推奨した。
畑山氏は「ジャブだけじゃ止まらんでしょ!あれだけ力差があると井岡有利の発想できないし、井岡不利は否めない」と締めた。