井岡一翔 日本人男性ボクサー初5階級制覇の可能性に言及「その切符を持ってるけど...まずは再戦を」
2025年5月9日(金)6時30分 スポーツニッポン
◇WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者 フェルナンド・マルティネス 《12回戦》 同級6位 井岡一翔(2025年5月11日 大田区総合体育館)
元4階級制覇王者で前WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(36=志成)が8日、Tiktokで生配信を実施。日本人男性ボクサー初の5階級制覇について言及する場面があった。
世界4階級制覇の井岡とマルティネスは昨年7月、スーパーフライ級の2団体王座統一戦で対戦。当時IBF同級王者だったマルティネスが3—0で判定勝ちして統一王者となり、井岡は王座から陥落した。その後マルティネスがIBF王座を返上し、昨年大みそかにWBA王者として井岡の挑戦を受ける再戦が組まれたが、マルティネスがインフルエンザに感染して試合前日に中止となっていた。再び両者の対決がマッチメークされた。
これまでに3度経験した再戦は、いずれも初戦より圧倒する内容で勝利してきた。36歳でキャリア最終章にもなる1戦だが「調子はここ最近で1番良い。減量も順調で大きなトラブルもない。かなり良い状態」と試合直前ながらもリラックスした表情で好調をアピールした。
視聴者から「バンタム級について考えてますか?」と質問が飛んだ。井岡は「考えてない」と即答。井岡はミニマム級、フライ級、ライトフライ級、スーパーフライ級と4階級制覇している。日本人男性では5階級制覇しているボクサーは存在していない。
「5階級制覇狙えるのは、4階級制覇してるからその切符を持ってるけど、それに挑まないのはどうなんだろう…?とは考えたりするけど今すぐに階級上げて5階級制覇したいかどうかはわからない」と説明した。
その上で「まずは昨年7月に負けてからは、再戦で強さを証明して王者に返り咲くことしか考えてない」と目の前の世界戦に集中した。