“持ってる男”浅野翔吾が今年もやった!「最近まで3軍にいた...初ヒットがホームランでうれしい」

2025年5月10日(土)21時34分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 巨人3—2ヤクルト(2025年5月10日 神宮)

 巨人の浅野翔吾外野手(20)が10日のヤクルト戦(神宮)で「8番・中堅」に入って今季初スタメン。バックスクリーン左へ豪快に叩き込む1号本塁打を8回に放ち、チームを勝利へと導いた。

 2—1で迎えた8回だった。先頭打者として入った第3打席。相手2番手右腕・小沢に2球で2ストライクと追い込まれたが、もちろん諦めない。1ボール2ストライクからの5球目、高めに浮いたフォークボールを捉えた。

 打球はぐんぐん伸びてバックスクリーン左へスタンドイン。浅野は開幕から4打席目で放った待望の今季初安打が初アーチとなった。8回には大勢が1点失って3—2とされており、浅野の一発がなければ同点でグリフィンの白星が消えるところだった。

 敵地でのヒーローインタビューに呼ばれた浅野は喜びを抑えきれず、もうニッコニコ。インタビュアーの近くに立つと、必死に真顔をつくろうとしたが、頬を緩ませながら「ありがとうござます」と第一声を発した。

 そして、「なんとかチャンス………。ん?えぇ〜…(得点圏の)二塁以上をつくって1番バッターに回せるようにと思って打席に入ってました」とちょっぴりおとぼけの瞬間も見せつつ、殊勲の打席を振り返った。

 「本当に最近まで3軍にいたので。ここで野球できてるのがちょっと信じられないですけど…。初ヒットがホームランでうれしいです」

 ここでスタンドから巨人ファンと思われる男性の声で「ナイスバッティング、ナイスバッティング!」の声が響くと「ひひひ…」とうれしそうに笑った20歳。「いい風が吹いてくれていたと思うので風に感謝したいなと思います」と謙虚に語った。

 プロ3年目の今季は開幕1軍を逃すどころか、一時は1軍経験がある支配下選手としては異例の3軍生活も経験した。だが、そこから一気にジャンプアップ。7日に今季初めて出場選手登録されると、出場2試合目で初スタメン、4打席目で飛び出した今季初安打が初アーチとなった。

 昨年は8月12日に4カ月ぶりの1軍昇格を果たすと、2日後の8月14日に行われた阪神戦(東京D)で「8番・右翼」に入って先発出場。4回、2死満塁の場面で入った第2打席で相手先発左腕・及川がカウント1—1から投じた3球目、外寄りのスライダーを左翼スタンドに放り込んだ。

 開幕から出場5試合13打席目で放った待望のシーズン初安打が衝撃的な先制&決勝の満塁アーチ。当時浅野は19歳で、10代での満塁弾は巨人では2008年4月6日の阪神戦(東京D)で放った坂本勇人以来16年ぶり2人目という快挙だった。

 そして、3軍まで経験した今季も昨年に続いて2年連続シーズン初安打が初アーチ。“持ってる男”ぶりを見せつけた。

スポーツニッポン

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