【エプソムC】6番人気セイウンハーデスが驚異のコースレコードV 鞍上の幸騎手「早く抜け出し過ぎて、ジョッキーの方が心配していました」

2025年5月11日(日)6時10分 スポーツ報知

幸とコンビのセイウンハーデス(右)が完勝

◆第42回エプソムC・G3(5月10日、東京・芝1800メートル、稍重)

 今年から日程が繰り上がった第42回エプソムC・G3(東京)は、6番人気のセイウンハーデス(幸)が稍重の馬場で1分43秒9のコースレコードをたたき出した。

 驚異のコースレコードで完全復活を遂げた。中団の外で脚を温存したセイウンハーデスは、最後の直線入り口から加速を開始。幸のアクションに応えて残り300メートルで一気に先行集団をのみ込むと、最後は流す余裕も見せて1馬身3/4差をつけてゴールに入った。稍重の馬場で叩き出した1分43秒9の高速タイム。重賞2勝目へ導いた鞍上は「早く抜け出し過ぎて、ジョッキーの方が心配していました。強かったです」と汗をぬぐった。

 競走馬にとっての不治の病を克服した。23年の七夕賞で重賞初制覇を飾った後、右前脚の屈腱炎が判明。約1年5か月の休養を余儀なくされた。昨秋に復帰してチャレンジC(5着)、京都記念(8着)は振るわなかったが、体が絞れた3戦目で結果を残した。発症直後を振り返った橋口調教師は「飛躍をしていくところだったので、すごく残念でした。今は脚元は全く問題ありません。馬がよく頑張ってくれたと思います」とたたえた。今後は状態を見て慎重に決められるが、大きな一勝を手にしたのは間違いない。(石行 佑介)

 ◆セイウンハーデス 父シルバーステート、母ハイノリッジ(父マンハッタンカフェ)。栗東・橋口慎介厩舎所属の牡6歳。北海道浦河町・鮫川啓一氏の生産。通算14戦5勝。総獲得賞金は1億7403万5000円。主な勝ち鞍は七夕賞・G3(23年)。馬主は西山茂行氏。

スポーツ報知

「レコード」をもっと詳しく

「レコード」のニュース

「レコード」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ