清水ユースがクラブ新の開幕7連勝 2ゴール&6戦連発の中村扇大に反町GM&秋葉監督も熱視線

2025年5月11日(日)4時55分 スポーツ報知

前半29分、先制ゴールを決める清水ユース・中村(中央)

◆高円宮杯U—18プリンスリーグ東海第7節・清水ユース3—0藤枝明誠(10日・三保G)

 清水ユースが藤枝明誠を3—0で下し、クラブ新記録となる開幕7連勝を飾った。前半29分、FW中村扇大(せお、3年)が6戦連発となる先制ゴール。同36分にMF土居佑至(3年)がこぼれ球を押し込んで加点すると、後半32分にも中村がこの日2点目を決めてダメ押しした。リーグは中断期間に入り、次節は6月14日に行われる。

 ヤングオレンジ軍団の絶好調男が止まらない。清水ユース・中村は第2節の帝京大可児戦で決めた今季1号からこれで6戦8ゴール。「打てば入る感覚がある」と胸を張り、「土居や針生がアシストしてくれるおかげ。感謝しています」と仲間もたたえた。

 まずは前半29分だ。中央で土居からのパスを受け、右足を振り抜いた。「DFを見て、うまくフェイントでかわすことができた」と先制弾を放り込んだ。同36分には自らのシュートのこぼれを土居が沈め2—0。迎えた後半32分、こぼれ球に反応し、右足でこの日自身2点目をねじ込んだ。トップ昇格を目指すストライカーは「FWとして一番フォーカスされるところ。決められて良かった」。反町康治GM(61)、トップの秋葉忠宏監督(49)も見守る“御前試合”で猛アピールして見せた。

 昨季は初秋に左足のひ骨を骨折。手術を受けたことで残りのシーズンを棒に振った。プレーオフのピッチにも立てず、敗退の一報にやるせなさが募った。傷の癒えた今季は好調を維持。沢登正朗監督(55)が「守備的FW」と評するほど前線からのプレスにも駆け回り、攻守で貢献している。

 チームは開幕から全試合複数得点を挙げ、直近3試合は完封勝利。それでも「最低限の結果。自分たちはプレミア昇格を目指しているので、勝ち点を取りこぼさなかったことは良かった」と浮かれる様子はない。リーグは中断期間に入るが、さらなる爆発を期して準備を進めていく。(武藤 瑞基)

 ◆中村 扇大(なかむら・せお)2007年11月7日、静岡市生まれ。17歳。小学2年時に城内FC入りし、6年生からキューズFCエスパルスジュニアでプレー。清水ジュニアユースを経てユースに昇格。179センチ、68キロ。家族は両親と姉、妹。利き足は右。

 〇…藤枝明誠は完敗で連勝が2で止まった。序盤からボール保持で苦戦し、シュート数は3—20。松本安司監督(55)は「これだけパスミスがあったら勝てない」と厳しく指摘した。リーグは中断するため、今後は県総体に気持ちを切り替えていく。MF大石然一郎主将(3年)は「いい雰囲気に持っていってインハイに臨みたい」と顔を上げた。

スポーツ報知

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