【ヴィクトリアM・水納の特注馬】成長著しいサフィラ 今の充実ぶりならG1でも期待
2025年5月12日(月)11時0分 スポーツ報知
サフィラ
◆第20回ヴィクトリアマイル・G1(5月18日、東京・芝1600メートル)
阪神牝馬Sで重賞を初制覇したサフィラ(牝4歳、栗東・池添学厩舎、父ハーツクライ)は成長が著しい。独オークス馬を母に持ち、全兄に19年朝日杯FS覇者のサリオス、半姉に20年有馬記念2着のサラキアがいる良血。受け継いだ才能が、いよいよ花開きつつある。
前走は1〜3着が同タイムで鼻、鼻差という大接戦。残り2ハロン過ぎで最初に抜け出したが、後続の猛追にもひるまず、懸命に脚を伸ばし続けた。池添調教師は「最後はのみこまれそうだったけど、勝負根性を見せてくれた」とたたえる。
2歳〜3歳春までは馬体が減りやすく、気遣いながら調教を行っていた。ローズS(11着)後にひと息入れてからは3、1、3、1着。池添師は「その辺りから体がしっかりしてきました。それに伴って成績も安定きましたね」と振り返る。肉体面が進歩し、しっかり負荷をかけられるようになったことが、飛躍の要因だ。
1週前追い切りは栗東・CWコースで6ハロン81秒4—11秒2の好時計。スムーズな加速ぶりで、体調の良さが伝わった。G1で相手は強化されるが、今の充実ぶりなら期待が持てる。(水納 愛美)