ソフトバンク・細川亨2軍バッテリーコーチ 観察することの大事さを伝える
2025年5月20日(火)6時0分 スポーツニッポン
【筑後のおじ鷹】ホークスで現役時代に3度の日本一を味わい、指導者として帰ってきた細川亨2軍バッテリーコーチ(45)は「青森県人ですけど、なんかほっとしています。一番強いというか。自信をもらったチームなので」と感慨深げに話す。
西武、ソフトバンクなど4球団で通算19年、1428試合に出場。ベストナイン、ゴールデングラブ賞をそれぞれ2度ずつ獲得した名捕手だった。「変な言い方ですけど、(打者を)だませるか、嫌なことができるか。勝手に相手が考えてくれたら」という思いでマスクをかぶっていたという。
自身の現役時代から目まぐるしく野球は進化しているが、捕手に関しては「変わらないと思う」と語る。「目配り、気配りができないとピッチャーの球も引き出せないし、周りも見えない」。主に2軍で出場する谷川原、牧原巧、育成の大友らには観察することの大事さを伝えている。
3人の姿勢も変わってきたという。「配球であの場面だったらどう思いましたか?と来るようになった」と変化を挙げ、「自分を利用してくれたらいい」と話した。
◇細川 亨(ほそかわ・とおる)1980年(昭55)1月4日生まれ、青森県出身の45歳。青森北では甲子園出場なし。青森大に進学し、01年自由獲得枠で西武に入団。11年にソフトバンクへFA移籍。17、18年は楽天。19年からロッテでプレーし、20年限りで現役引退。九州・火の国の監督、ロキテクノ富山のコーチを歴任し、今季から現職。背番号87。右投げ右打ち。