元学生横綱・草野 新入幕へ前進 十両2場所連続Vへ8連勝一番乗り「通用する体づくりを」

2025年5月20日(火)4時45分 スポーツニッポン

 ◇大相撲夏場所9日目(2025年5月19日 両国国技館)

 元学生横綱の十両・草野が日翔志(ひとし)を押し出し、2日目から8連勝で勝ち越しを決め、来場所の新入幕に前進した。先場所は新十両最長記録となる初日から12連勝をマーク。2場所連続の十両優勝も見えてきた。幕内は綱獲りに挑む大関・大の里が宇良を送り出しで下し、全勝をキープ。1敗は平幕の伯桜鵬、安青錦の2人となった。

 今場所も草野が十両の土俵で存在を示している。勝ち越しを懸けた日翔志戦。「立ち合いで張ってきたので、思い切り当たった」と、日大の先輩の奇襲にもひるまなかった。四つ相撲を得意とするが、まわしにこだわらず前に出て一気の押し出し。「しっかり突き放した。まわしにこだわらなかった」と納得の表情だ。

 実は右手に突き指の痛みを抱えていた。「めちゃくちゃ痛い。いつもはテーピングを巻いているけど、今日は忘れた」。痛みを感じないほど集中し、2日目から怒濤(どとう)の8連勝。「最初の目標。勝ち越せて良かった」とうなずいた。

 先場所は新十両最長記録となる初日から12連勝。最速タイとなる12日目で十両優勝を決めた。今場所前には照ノ富士親方(元横綱)から「立ち合いで、まわしを取れなかったら突っ張っていけ」などと助言を受けたといい、精力的に稽古を重ねてきた。

 前日、兄弟子の尊富士と焼き肉で景気付け。毎日欠かさず食すのは目玉焼きのようで、場所中の体重も150キロ台をキープ。19年初、春場所の志摩ノ海以来となる2場所連続十両優勝、そして所要7場所での新入幕へ。ざんばら髪のホープは「幕内は違うので、通用するような体づくりをしたい」と見据えた。 

スポーツニッポン

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