大の里、初の綱取り場所10連勝で2差独走 八角理事長「ゾーンに入っている」
2025年5月21日(水)5時20分 スポーツ報知
一山本(左)を土俵際に追い詰める大の里(カメラ・今西 淳)
◆大相撲 ▽夏場所10日目(20日、東京・両国国技館)
初の綱取りに挑む大関・大の里は西前頭4枚目・一山本を押し倒し、ただ一人の初日から10連勝で後続に2差をつけて独走。1敗が消え、2敗は横綱・豊昇龍、若隆景、平幕の伯桜鵬、安青錦の4人となった。
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大の里が初日から10連勝で、賜杯争いは独走状態になった。一山本がつっかけて2度目の立ち合い。大の里が受け止めると、逃れようとする相手を突いて押し倒した。盤石の展開に「しっかり相手を攻め切れた」と納得の表情。八角理事長(元横綱・北勝海)は「土俵際は落ち着いていたし、差があった。自分のゾーンに入っている」と評価した。
初の綱取り場所は、伯桜鵬と安青錦が敗れて1敗が消えた。横綱審議委員会の推薦内規は「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」。先場所覇者の大関は「気にしていない」と浮かれた様子はなし。昇進を預かる審判部の高田川部長(元関脇・安芸乃島)は「ここからが勝負」とさらなる奮起を期待した。11日目は、優勝した昨年秋場所で初日からの連勝を11で止められた若隆景。難敵を退け、綱ロードのゴールへとひた走る。(山田 豊)