【玉ノ井親方 視点】乗っている大の里 うまかった土俵際、相手優位からの攻め

2025年5月21日(水)19時38分 スポーツニッポン

 乗っている時は全てがうまくいく。大の里は若隆景に中に入られるのを警戒してもろ手で当たったが、うまくかわされ二本差された。それでも何とか右で上手をかむ。しかし、相手の肩越しで力が入りづらい位置で、体勢は若隆景優位に見えた。

 ただし、大関がうまかったのはそこからの攻め。つかんだ右で強引に投げを打つのではなく、右腕で相手の体を上から押さえつけるように寄っていった。最後に若隆景が崩れるように倒れたのは、それだけ大関の重さが相手に伝わっていたということだ。もう、強いとしか言いようがない。

 これで終盤の第一関門を突破。しかし、いつも言うように勝負は13日目からだ。ただ、残念なのは追いかける横綱、大関に迫力がないこと。横綱は相手が足をすべらせたおかげで勝ちを拾った。琴桜も相撲が受け身で安定感に欠ける。2人が奮起すれば優勝争いはさらに盛り上がる。(元大関・栃東)

スポーツニッポン

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