伯桜鵬が大の里に敗れて優勝争い脱落「通用しなかった」高3以来4年ぶり...待ち望んだ対戦への思い

2025年5月22日(木)20時53分 スポーツニッポン

 ◇大相撲夏場所12日目(2025年5月22日 東京・両国国技館)

 東前頭7枚目の伯桜鵬(21=伊勢ケ浜部屋)が全勝の大関・大の里(24=二所ノ関部屋)に敗れて4敗目を喫し、優勝争いから脱落した。

 立ち合い鋭く当たって一気に前に出ていったが、大の里に余裕を持って右へ回り込まれて土俵下へと転がった。「立ち合いの圧力から絶対に逃げたくなかった」と真っ向勝負。馬力で圧倒されることなく、むしろ前に出る力では上回ったようにも見えたがうまくかわされた。「気付いたら大関が体を開いていたので、そのへんのスピード感や相撲勘が通用しなかった。体の開きとか土俵際の回り込みとか、あれだけ大きい体で細かい動きができるのはすごい」と実力差を痛感した。

 両者の対戦は、2021年12月の全日本選手権準々決勝以来4年ぶり。当時は鳥取城北高3年の落合哲也(伯桜鵬)が日体大3年の中村泰輝(大の里)に挑むも、一方的に攻め込まれて右からの上手投げで敗れていた。中村泰輝はそのまま勝ち進んで優勝しアマチュア横綱を獲得。その直後には、鳥取城北高へ出稽古に来た中村泰輝に稽古場で何度か胸を借り「立ち合いの爆発力が本当に凄かった」と話していた。2022年の国体でも対戦の可能性はあったが、落合哲也が個人戦を棄権したため実現せず。その大会でも中村泰輝が優勝した。

 角界入りは伯桜鵬が2場所早く、2023年初場所で初土俵。大の里が入門した時には「プロで戦った時に勝つという思いで(国体の個人戦は)棄権した。もう一度リベンジしたい」と対戦を待ち望んでいた。伯桜鵬はデビュー4場所目で幕内の優勝争いに絡む大活躍も、ケガによる休場で十両、幕下へと転落。その間に大の里が超スピード出世で番付を駆け上がっていった。紆余曲折を経て、ついにプロ初対決が実現。終盤戦の優勝争いを左右する大一番であり、大の里にとっては横綱昇進へ大きく近づく一番でもあった。これから何度も対戦するであろう両者には、来場所以降も大きな注目が集まりそうだ。

スポーツニッポン

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