中谷潤人が米国合宿から帰国 尚弥ベガス戦のダウンに言及「その後は一発ももらっていない」“衰え”一蹴
2025年5月21日(水)18時8分 スポーツニッポン
◇WBC&IBF世界バンタム級王座統一戦 WBC王者・中谷潤人《12回戦》IBF王者・西田凌佑(2025年6月8日 東京・有明コロシアム)
WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M・T)が21日、合宿先の米ロサンゼルスから羽田空港着便で帰国した。IBF世界同級王者・西田凌佑(28=六島)との王座統一戦に向け、師事するルディ・エルナンデス・トレーナーの下、約1カ月で過去最多となる250ラウンドのスパーリングを消化。「しっかりやれることをやって調子を上げてこられた。充実したキャンプだった」と手応えを口にした。
滞在中には、来年5月に東京ドームでの対戦が予定される世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)の防衛戦が米ネバダ州ラスベガスのT—モバイル・アリーナで行われた。試合は現地観戦せず、チームで映像を確認したという。2回に挑戦者ラモン・カルデナス(29=米国)の左フックを被弾しダウンを喫したシーンには「そこから立て直したことは能力が凄く高い選手だと感じた。それを試合で経験されているのは大きな経験」と話し「ダウンではなく、しっかり倒し切ることが必要になってくる」と自身が対戦したときのイメージを膨らませた。
昨年5月に東京ドームで行われたルイス・ネリ(メキシコ)戦に続く2度目のダウンを喫した井上に対し、一部では“衰え”を指摘する声も上がる。中谷は「あそこだけを切り抜けば、そう見られる方も多いかもしれない」とした上で「その後は一発をもらわずに倒している。(衰えたとは)全然思わない」と8回TKO勝ちした井上を称賛し、一蹴した。
カルデナスのカウンターの左フックは、中谷が23年のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で、アンドルー・モロニー(オーストラリア)を12回KOで下した左オーバハンドと類似するという意見には「よく言われるが、僕と戦うときに当たるかどうかは分からない。それだけにこだわらずいろんなパンチを当てて、しっかり倒せるようなパワーとタイミングを備えていきたい」と話し「今は西田戦に集中してトレーニングをやってきた。それを試合で発揮するだけ」と自身初の王座統一戦に向け、集中を高めた。
興行はプライム・ビデオで独占ライブ配信。