陸上・花谷そらが「ステージ4がん」公表 4日前にレース出場、復帰目指し治療へ「完治させてきます」

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　陸上の花谷そら（23＝JR九州）が22日、自身のインスタグラムを更新。「嗅神経芽細胞腫瘍（きゅうしんけいがさいぼうしゅよう）」と診断され、今後しばらく治療に専念することを明かした。

　花谷はインスタグラムで「皆さまに少しご報告があります」と書き出し、「結論から言いますと、僕は嗅神経芽細胞腫瘍というがん（ステージ4）の疾患があることが判明しました。日本に40人ほどいらっしゃる極めて稀な病です」と鼻の中に腫瘍ができていることを公表。

　続けて「これまで、呼吸がキツイ、左鼻が詰まる、そのような状態は慢性的なもので僕の中では当たり前の日常になっていました。ただ最近はレース前に頭痛があり、何かおかしいなと思い病院に行きました」と診断までの経緯を明かした。

　18日に開催された九州実業団選手権大会では、3000メートル障害に出場。完走はかなわなかったが、「事前から50mだけ走るということを決めておりました。このレースが9月の全日本実業団選手権（山口県）に直接繋がってくるので今回、このような形をとりました」とつづり、「ですので、ここを復帰戦にしてこれから毎日治療の日々が続きます」と全日本実業団選手権に向け、治療に専念すると発表。「たくさんの方のサポートで僕は成り立ってます。闘って完治してまた新たな花谷そらを魅せられるよう、頑張って参ります。是非、また応援の程よろしくお願い致します」と前向きなメッセージを発信した。

　また「あ、あと1つ言わせてください。何か身体に異変を感じたら直ぐに病院で検査してください。ここだけはよろしくお願い致します」と強く呼びかけた。

　X（旧ツイッター）でもがんを公表。「9月の全日本実業団選手権を復帰目処にしてるので完治させてきます」と記した。

　花谷は福岡大出身。22年の全日本大学駅伝では日本学連選抜のメンバーに選出された。5000メートルの自己ベストは14分09秒27、1万メートルの自己ベストは29分23秒99、3000メートル障害の自己ベストは8分45秒92。