膝を3度も手術 ドクターストップ振り切った鳩岡が三段目で優勝「続けてきて良かった。師匠や仲間のおかげです」

2025年5月23日(金)15時16分 スポーツ報知

琴羽黒(右)を攻める鳩岡。下手出し投げで破り7戦全勝で三段目優勝を決めた(カメラ・今西 淳)

◆大相撲夏場所13日目(23日、東京・両国国技館)

 西三段目16枚目・鳩岡(木瀬)が西45枚目・琴羽黒(佐渡ケ嶽)を下手出し投げで破り7戦全勝。2度目の三段目Vを決めた。「緊張していたので、集中するだけでした。優勝を意識? 周りからいろいろ言われたので、それは意識はしましたよ」と笑顔。

 31歳の苦労人だ。拓大から木瀬部屋の門をたたいた。物腰が柔らかく、周りから親しみを込めて「ハトちゃん」とか「ポッポ」の愛称で呼ばれた。同世代の朝乃山(高砂)や引退した北勝富士(大山親方)らとも親交が深く、部屋では臥牙丸や徳勝龍の付け人も務めた。

 しかし、膝の大けがが相撲人生にブレーキをかけた。しかも左、右、左と3度とも膝蓋腱(しつがいけん)断裂の重傷で手術を受けた。医者からは「日常生活に支障をきたすこともあります。将来のことを考えたら、私からは『頑張れ』とは言えません」と厳しい言葉を投げかけられた。徳勝龍が幕尻優勝した時は病室のベッドの上だった。

 退院すると師匠(木瀬親方=元幕内・肥後ノ海)や仲間の力士が温かく迎えてくれた。「師匠や仲間の励ましがあったから。次の場所では(自己)最高位(幕下14枚目)近くまで行けると思うので、今日から一日一日を大切にしていきたい」と声を弾ませていた。

スポーツ報知

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