元ブルワーズ選手がレッズ相手に訴訟 ファウル追いかけ防水シートローラー衝突→膝負傷で選手生命終了
2025年5月23日(金)14時42分 スポーツニッポン
フィリーズ、ブルワーズなどでプレーした元メジャーリーガーのダリン・ラフ氏(38)が球場の管理を怠ったため選手生命を断たれたとしてレッズを相手に損害賠償を求める訴訟を起こした。22日(日本時間23日)、米メディアが報じた。
AP通信によると、ラフ氏はブルワーズの所属していた2023年6月2日、レッズの本拠グレートアメリカン・ボールパークで試合を行った際、一塁手としてプレー中にファウルフライを追いかけ、防水シートのローラーの端に衝突し、膝を負傷。その後、60日間の負傷者リスト入りとなり、メジャーの舞台に戻ることはなかった。
訴状で同氏は「膝に永久的かつ重大な変形」を負ったと主張。ローラーの端は鋭利な金属でできており、保護用のクッションなどはなかったとしている。
同氏の弁護側も「明らかに避けられるリスクだった」と声明を発表。「MLBの各球団は基本的な安全手順に従うべき。保護されていない金属製のローラーをフィールドの端に放置するのは言い訳の効かないこと」とした。
ラフ氏は12年にフィリーズでメジャーデビュー。17年から19年までの3年間は韓国プロ野球・サムスンでプレーし、17年は打点王に輝いた。20年からメジャーに復帰し、ジャイアンツなどを経て23年途中からブルワーズでプレー。その後、現役を引退した。
メジャーでの通算成績は582試合で打率・239、67本塁打、205打点。