カナダで2年少年院&刑務所に...宇佐美秀メイソンが壮絶な留学経験告白「悪い道を歩いてしまった」
2025年5月23日(金)12時30分 スポーツニッポン
RISEウェルター級王者の宇佐美秀メイソン(24=team VASILEUS)がスポニチアネックスのインタビューに応じた。壮絶なカナダ留学の経験談を明かした。
「最後の方は金のために真剣に悪いことしていた。殺されそうになる場面も何度もあった」。
メイソンは幼少期に兄・パトリックとともに父親の影響で空手を始めた。その後、しばらく格闘技から離れる期間があった。そして中学卒業後、父親から「英語を覚えたら日本に帰ってきていいよ」という約束で母親がいるカナダへ留学した。
最初の半年は真面目に生活していた。そのため英語も上達して、それなりに話せるようになったため父親に連絡。しかし「全然ダメ」と帰国拒否されてしまったという。
メイソンは「約束が違うやんけ!」と反抗し、その後はやんちゃな道へ走ってしまった。「若かったのもありますし、反抗じゃないですけど“俺も好きなことやるわ!”という感じで日本でもやんちゃでしたけど、余計悪くなっちゃいましたね」と苦笑いしながら回想した。
そしてカナダでストリートファイターとして暴れるようになった。当時を振り返って「高校卒業してから道が分かれていく。その道が分かれていく中で、真剣に悪い道に行くのか真面目に更生するのか。自分は学校もすぐ退学しちゃったんで、悪い道を歩いてしまった」と説明した。
身体の大きな外国人相手にも何ら臆することなく、ギャングのボスの自宅に強盗に入るほどの怖いもの知らずで、仲間数人が殺害され、本人も銃で撃たれた経験もした。そして5年間で2年も少年院&刑務所で過ごした。
「当時の経験で気持ちが鍛えられた。格闘技は勝負事で相手とのサバイバル。1つのミスで1試合落としちゃうと人生が変わるじゃないですか。だからそういう場面では、一か八かっていうスリルじゃないですけど、やっぱそういう部分で考えると感覚は似ているかなと思います」と格闘技キャリアにも大きくつながっていると明かした。(酒井 卓也)
◆宇佐美秀メイソン(うさみひでめいそん)2001年(平13年)5月20日生、大阪府出身の24歳。幼少期に父親の影響で空手を始め、しばらくすると格闘技から離れて15歳から20歳までカナダで過ごす。20歳で日本に戻り、改めて格闘技を始める。22年12月にキックボクシングデビュー。デビュー戦から初代K—1MAX王者のアルバート・クラウスに完勝の内容で判定勝利。24年12月には實方拓海を下して、RISEウェルター級王座を獲得した。これまでキックボクシングでは8戦7勝(4KO)1分。5月31日に開催されるRIZIN初韓国大会「RIZIN WORLD SERIES inKOREA」でRIZIN初参戦する。
《兄・パトリック「リアルなサバイバルをしていると思った」》メイソンのカナダ留学の様子は、母親から連絡を受けていたというパトリック。当時について「結構ヤバいという話は聞いていました。送られてくる動画を見ると拳銃を持ってたりしたので、やっぱり遊びじゃないと感じましたね。とリアルなサバイバルをしていると思った」と追懐した。