【リーグワン入れ替え戦】三重が1部の意地!! ラストプレーでSO呉が逆転トライ

2025年5月24日(土)20時38分 スポーツニッポン

 ◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部/2部入れ替え戦第1戦 三重(1部11位)29—25花園(2部2位)(2025年5月24日 東大阪市花園ラグビー場)

 三重が1部の意地を見せてラストプレーで逆転した。22—25で残り3秒、相手ボールのスクラム。絶望的な場面でスクラムを押してペナルティーを誘うと、長い距離のPGでの同点を狙わず、タッチキックからラインアウト。縦への波状攻撃を続けて43分にSO呉洸太(オ・グァンテ=28)が中央に飛び込んだ。WTBラリー・スルンガ(26)のコンバージョンも決まって29—25で敵地の第1戦を制した。

 「最後の場面、FWが体を張って前に出てくれて。僕はただ、ボールを受け取って前に開いたスペースに飛び込むだけでした。FW陣全員に感謝したいです」と呉。同点を狙わなかったのは1部の意地でもあった。「(ロックの)フランコ選手や(No・8の)パブロ選手がタッチを蹴ることに迷わず同意したので。全員の気持ちが一つになった結果がトライにつながった」と喜んだ。

 この試合は強風で呉のプレースキック成功は1本だけ。「自分のキックが決まっていれば楽な状況でプレーできたはず。次の試合は(コンバージョンの)2点、(PGの)3点が大事になってくると思うので、キックをさらに練習してチームに勢いをつけたい」と30日のホーム第2戦に向けて修正点を挙げていた。

 勝利が決まった後のコンバージョンを蹴らなかったが「ケガとかじゃなくて、ラリーがずっと“蹴りたい、蹴りたい”って言ってたけど、僕が断固拒否してて。最後、真ん中やったんですけど譲りました。でも、次の試合も蹴りますから」と呉は1部残留を自らのキックで決めるつもりだ。

 キアラン・クローリーヘッドコーチ(63)は「最終的に勝てたのは良かった。勝てたことで自分たちが優位に戦える」と話したが、ゲームキャプテンのNo・8パブロ・マテーラ(31)は「まだ160分の試合の半分が終わっただけ。最後に鈴鹿でできる試合を特別なものにしたい」と気を引き締めていた。

スポーツニッポン

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