【リーグワン】東京ベイ決勝進出!「FWのおかげで勝てた」スクラムでHO江良颯ら若手が躍動
2025年5月25日(日)20時8分 スポーツニッポン
◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部プレーオフ準決勝 東京ベイ 28—24 埼玉(2025年5月25日 東京・秩父宮ラグビー場)
レギュラーシーズン3位の東京ベイが同2位の埼玉を28—24(前半22—10)で破り、2季ぶりの日本一奪還へ王手をかけた。
前半3分、東京ベイはHOマルコム・マークス(30)のトライで先制。同10分には、SH藤原忍(26)が埼玉のFB山沢拓也(30)のキックをチャージして一気にトライゾーンへ走り込んだ。その後トライを1本許して12—10で迎えた同29分、SOバーナード・フォーリー(35)のPGで加点。同32分には、左ラインアウトモールからHOマークスのパスを受けたSH藤原がこの日2本目のトライを決めた。後半9分、WTBハラトア・ヴァイレア(26)が50メートル弱のロングPGを成功。その後トライを2本許して1点差まで詰め寄られた。25—24で迎えた同36分、スクラムで相手のペナルティーを誘発。WTBヴァイレアが40メートル以上のロングPGを決めて点差を広げ、勝利を決定づけた。
勝負を分けた後半36分のスクラムで最前列を担ったのは、PR海士広大(30)、PR為房慶次朗(23)、HO江良颯(23)のリザーブ3人。南アフリカ代表でW杯優勝経験もあるHOマルコム・マークス(30)に代わって後半31分から入った大卒2年目の江良は「絶対に守り切る。圧倒しないといけないと思っていた」とプレッシャーの掛かる局面で力を発揮。No・8ファウルア・マキシ主将(28)からは「FWの特に前3人が体を張ってくれた」と称えられた。
リザーブ登録8人のうち6人がFW。「FW戦を想定してのベンチ6人」というフラン・ルディケ・ヘッドコーチ(57)の狙い通り、勝負の鍵となった。指揮官は「セットプレーや接点を重視した結果。為房や江良は若いけど、しっかりペナルティーを勝ち取ってコントロールしてくれた。今日の試合はFWのおかげで勝てた」と称賛した。