【リーグワン】堅守&スクラムが勝因 レギュラーシーズンで1分け1敗の埼玉に完勝
2025年5月25日(日)19時42分 スポーツニッポン
◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部プレーオフ準決勝 東京ベイ28—24埼玉(2025年5月25日 東京・秩父宮ラグビー場)
レギュラーシーズン(RS)2位の埼玉と同3位の東京ベイの対戦は、東京ベイが28—24(前半22—10)で埼玉を下し、6月1日の決勝(東京・国立競技場)進出を決めた。決勝では2季ぶり2度目のリーグ制覇を懸けて、昨季王者のBL東京と対戦する。
RSでは今季1分け1敗と勝てなかった埼玉相手に勝利を引き寄せたのは、RSでリーグ最少失点だったディフェンス力と、自慢のFWによるスクラムだった。前半はスクラムからのサイドアタックで1トライを許し、後半も2連続トライを許したが、一度もリードを許すことなく逃げ切った。
今季から元ニュージーランド代表ディフェンスコーチのスコット・マクラウド氏が入閣。人ではなくボールを見てディフェンスするシステムへの転換を図り、RSでは初めてリーグ最少失点(361失点)に防いだ。フラン・ルディケ・ヘッドコーチ(HC)も「前回の対戦から、マクラウド・コーチが課題として取り組んだことを出せた。試合のスピードをコントロールできた」と称えた。
スクラムでは終始優勢に組み、1点リードで迎えた後半35分ごろ、敵陣10メートル左中間付近での相手ボールスクラムでは、ボールインとともに猛プッシュ。見事にコラプシングのペナルティーを奪うと、WTBヴァイレアがPGを沈めた。フロントローはHO江良、PR為房と入団2年目の若手に交代していたが、埼玉のFW勢を制圧。南アフリカ代表の先発HOマークスも。「自分がいなくても、いい選手がそろっている。彼らのハードワークの結果」と称えた。
決勝で対戦するBL東京とは、今季は1試合のみの対戦で、27—31と僅差で敗れている。マークスは「まずは今日の勝利をエンジョイしてから、リカバリーしたい。今日の映像を振り返り、1%でも改善して臨みたい」と言葉に力を込めた。