18歳でA代表!岡山・佐藤龍之介が驚き「マジでビックリ。語彙力なくなる」得点すれば歴代最年少記録更新

2025年5月24日(土)5時0分 スポーツニッポン

 日本サッカー協会は23日、6月に行われる26年W杯アジア最終予選2試合に臨む日本代表メンバー27選手を発表した。U—20日本代表のMF佐藤龍之介(18=岡山)ら7選手が初のA代表入り。8大会連続8度目の本大会出場を決めた前回3月の活動から14人が入れ替わるフレッシュな編成となった。最年少でのW杯最終予選出場、そして代表ゴールの期待がかかる28年ロス五輪のエース候補は虎視眈々(たんたん)と名刺代わりの一発を狙う。

 思いがけぬ吉報に佐藤本人は驚きを隠せなかった。この日の朝にA代表入りを告げられ、「全然(クラブの)練習にも集中できなかった」と言い、こう続けた。

 「(A代表は)雲の上みたいな存在。名字で呼び捨てにするのが当たり前の選手しかいない。まだ実感が湧かない。マジでビックリ。語彙(ごい)力がなくなる」

 6月5日のオーストラリア戦で国際Aマッチデビューすれば18歳232日で市川大祐、久保建英小野伸二に次ぐ歴代4位の年少記録。2次予選では久保の18歳98日があるが、最終予選では香川真司の19歳212日を上回る最年少出場記録となる。さらに得点すれば金田喜稔の19歳119日を超える歴代最年少記録を更新する。

 この新星に山本昌邦ナショナルチームダイレクターは98年のW杯フランス大会に出場した小野の例を挙げ、A代表経由でのU—20W杯(9月、チリ)や、28年のロス五輪の活躍に期待を込めた。さらに、森保一監督は「自分の殻を破る成長をしてほしい」と、常連組に対する底上げを渇望する。

 佐藤は16歳だった23年8月に飛び級でFC東京とプロ契約を締結。今季は活躍の場を求めて岡山へと期限付き移籍を決断した。1メートル71のアタッカーはここまでリーグ12試合3得点と飛躍を遂げ、「決断が無駄ではなかった。この道を信じて頑張って良かった」と言葉にする。

 「W杯はずっと小さい頃からの夢。必ずあのピッチに立ちたい。次のW杯を視野に頑張りたい」。18歳の「ワクワクする」挑戦が幕を開ける。 (馬場 康平)

【久保がリーダー】

 森保監督が久保を「リーダー」に指名した。三笘、堂安ら常連組の招集を見送った理由を「年間を通して出場試合数が多い選手、ケガが多い選手を今回は招集しない」と説明。今季公式戦51試合に出場している久保もその対象となるが、指揮官は「経験値が低いメンバーが多く招集されている。そこで彼には新たに入ってくる選手たちのリーダー役として、同世代の選手に接してもらえれば」と期待を込めた。

【日本代表メンバー】

▽GK

大迫敬介(広島)/谷晃生(町田)/鈴木彩艶(パルマ)

▽DF

長友佑都(FC東京)/渡辺剛(ゲント)/町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)/瀬古歩夢(グラスホッパー)/関根大輝(スタッド・ランス)/鈴木淳之介(湘南)○/高井幸大(川崎F)

▽MF/FW

遠藤航(リバプール)/大橋祐紀(ブラックバーン)/鎌田大地(クリスタル・パレス)/森下龍矢(レギア・ワルシャワ)/町野修斗(ホルシュタイン・キール)/中村敬斗(スタッド・ランス)/佐野海舟(マインツ)/平河悠(ブリストル・シティ)○/熊坂光希(柏)○/久保建英(ソシエダ)/細谷真大(柏)/鈴木唯人(ブレンビー→フライブルク)/藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)/三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)○/佐野航大(NECナイメヘン)○/俵積田晃太(FC東京)○/佐藤龍之介(岡山)○

※○は初招集

スポーツニッポン

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