【オリ番リポート】今季2度目の2軍再調整となった山崎 岸田監督と約30分の面談経て巻き返しへ

2025年5月24日(土)5時45分 スポーツニッポン

 時計の針は午後11時を過ぎていた。1—9で敗れた22日ロッテ戦後。オリックス・山崎は川瀬とともに荷物を自らの車に積み込み、京セラドームを後にした。

 7回に登板も、2死一塁から池田に2ランを献上。直近の登板6試合で3被弾となった右腕は、試合後に今季2度目の2軍再調整を言い渡されるとともに、岸田監督ら首脳陣と約30分にわたる面談で課題と改善点について指摘された。

 「入りを大切に、と。だいたい2人目ぐらいからスピードが上がっていることが多いので、それを1人目からできるように。いっぱい問題はあるんですけど、“まずはそこをちゃんとしていかないと次に進めないよね”と」

 再昇格した4月25日から8登板中、実に7試合で先頭打者の出塁を許し、22日のロッテ戦も先頭打者への四球から被弾につながった。同戦の最速は155キロ。今季の奪三振率は10・32と球威は十分なだけに、「歯がゆいですね、空振りも取れていますし。ただ、大事なところで先頭に四球を出したり、追い込んでから打たれたりしているので」と苦悩をにじませる。

 試合後に異例とも言える面談について、指揮官は「誰に対してもやっていますよ」と前置きしつつ、「颯一郎に対してはどうしても長くなってしまうので…」とも口にした。山崎が16年ドラフト6位で入団してから現役、投手コーチとして長く接し、そして昨秋の監督就任後も秋季キャンプから長時間にわたり直接指導。大きく期待をかける投手の一人だからこそ、2軍での再調整を前に向かいあって話をした。

 2軍ではショートイニングだけではなく、複数イニングでの起用も交えて再浮上へのきっかけをつかませる方針。きょう24日から新潟でのオイシックス戦を前に、背番号21は「ずっと同じことを繰り返してばかりなので。なんとかファームで(再昇格のチャンスを)つかんでいきたい」と再出発を誓った。  (阪井 日向)

スポーツニッポン

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