“7度目の正直”で初勝利の戸郷翔征 2軍生活中、菅野智之からかかって来た国際電話「1時間ぐらい...」

2025年5月25日(日)19時19分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 巨人5—2ヤクルト(2025年5月25日 東京D)

 巨人の戸郷翔征投手(25)が25日のヤクルト戦(東京D)で今季7度目の先発登板。今季初の中4日登板で6回7安打2失点(自責1)と粘投し、昨年9月19日のDeNA戦(東京D)以来248日ぶりとなる待望の今季初勝利をマークした。

 お立ち台から下りたあとには囲み取材にも応じた戸郷。昨季までのチームメートで、エースを引き継いだ菅野智之投手(35=オリオールズ)から国際電話をもらい、長時間アドバイスを受けていたことも明かした。

 「ほんとに、ホッとしましたしね、こんなに長かった1勝っていうのも初めてでしたし、プロ野球で、プロ野球人生のなかで、こんなに悩んだ期間っていうのも初めてでしたし、ほんとに言葉に変えれないぐらいうれしいですし、ほんとにいろんな方がいろんな形で支えていただいた」

 支えてもらったうちの一人が尊敬する菅野だった。

 2年連続で開幕投手を任されながら6戦勝ちなし、0勝4敗。一時は2軍生活も送った。

 「ゲンはたくさんかつぎましたし、単純に塩をなめることもそうですし、神社にお参りに行くこともそうですし、単純に身の回りを整えることっていうのもしましたし。いつも過去5年初戦で勝利がついてるんで、こんなに苦しんだ年ってなかったですし」

 悩める戸郷。「何していいかわからなかったですけど、菅野さんからは何も変えるなと。新しいことを何もするなって。結果が出なくても毎日今までやってきたことっていうのをやりなさいって話をされて。ほんとその言葉通り、同じサイクルでずっと同じことっていうのをしてきたのでね、やっぱりそういう人の言葉っていうのは、凄い重みが違うなっていうのを改めて感じました」とハッとさせられた。

 2軍落ちしている時期に、海の向こうで奮闘する菅野からかかってきた国際電話。「1時間ぐらい話してくれましたけど。ほんとにいろんなことを、僕の思ってるようなことっていうのを言ってくれたりだとか、ほんとに支えになりました」。この日のお立ち台では我慢して使ってくれた首脳陣、試合でボールを受けてくれた甲斐、大城卓、岸田の捕手陣、早期降板が続いた自分のあとを黙々と投げてくれたリリーフ陣、変わらぬ声援を送ってくれたファンにも感謝の言葉を口にしていたが、菅野も感謝の言葉をささげたい一人だった。

 身の回りを整えるために「単純に掃除したりだとか、トイレをね、掃除したり、いろんなところをきれいにしたり、ほんとに単純なみんなが思いつくようなことしかしてないですけど、良かったかなと思います」とした戸郷。

 「LINEとかちょこちょこしてた」が、国際電話は「菅野さんからかけていただいて」。これまでも何度もアドバイスをもらってきた大先輩からのエールにやっと結果で答えを出した。

 

スポーツニッポン

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