三笘薫のバイエルン移籍で「巨額を得る」 ブライトン地元メディアは今夏の“即時売却”の重要性を強調「価値を最大化できる」
2025年5月25日(日)17時0分 ココカラネクスト

バイエルン移籍報道が報じられる三笘。(C)Getty Images
今夏のステップアップは叶うのか。ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫の去就が、これまでよりも騒がしくなっている。
キッカケとなったのは、ドイツで発信された一報だ。現地時間5月23日に独紙『Bild』のクリスティアン・ファルク記者は、ブンデスリーガの超名門バイエルンが三笘の代理人と接触したと報道。同クラブのスカウト陣が、三笘のために幾度となくイングランドに来英し、「最大4500万ユーロ(約72億9000万円)で獲得する可能性を検討している」という。
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ワールドカップ出場に向けた勝負の1年で声価は大いに高まった。ファビアン・ヒュルツェラー新監督が就任した今シーズンも左ウイングを主戦場とした三笘は公式戦40試合で11ゴール、3アシストを記録。ブライトンの大黒柱として君臨した。
より得点に絡むゴール前での動きも洗練され、大きなインパクトを残してきた。そんな成長著しい28歳の日本人アタッカーにアプローチをしているバイエルンは、レロイ・ザネ(ドイツ代表MF)とキングスレイ・コマン(フランス代表MF)の移籍が囁かれている。つまり今夏の移籍市場におけるポイントの一つであるサイドの強化策として三笘をトップターゲットに据えたというわけだ。
バイエルンのマックス・エウベルSDは、依然として正式オファーを提示していないとされている。しかし、英衛星放送『Sky Sports』は「ミトマも移籍に前向きな姿勢を示した」と断言。関係者同士の面談は水面下で続いているという。
興味深いのはブライトン側も三笘の移籍を好意的に捉えている点だ。
地元ニュースサイト『Sussex Press』は「ブライトンは世界中からこの28歳の関心が高まることに備えている」と強調。無論、流出によって想定される戦力ダウンを「災難」と評しているが、「ブライトンは、2年もの契約期間を残しているこの夏にミトマを売却できれば、移籍価値を最大化できる立場に変わりはない」と断言した。
三笘の去就については、バイエルンとリバプールが獲得競争を展開するドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ(現レバークーゼン)の去就次第ではある。そうした市場動静をふまえ、『Sussex Press』は、エース売却に対する持論を展開している。
「ブライトンのポール・バーバーCEOは、今年初めにどこかのタイミングでトップクラスのタレントを売却する『可能性が高い』と認めている。そしていま売却時期は今夏になる可能性があり、仮にバイエルンへの売却が成功すれば、2021年に川崎フロンターレからミトマを獲得するために支払ったと報じられている300万ポンド(約4億5000万円)よりも巨額の利益を得ることになるだろう」
莫大なるリターンを見込んでいるブライトン側の反応を見ても、情勢はバイエルンと三笘の決断次第とも言える。シーズン終了とともにより深まっていくであろう交渉の行方に熱視線は注がれていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]