阪神・大山 12年前の悪夢振り払う「マートン二塁打」カリステがフェンス際で直接捕球アピールも間接捕球
2025年5月25日(日)5時15分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 阪神4—5中日(2025年5月24日 バンテリンD)
もう絶好調と言っていいだろう。阪神・大山が1—3の6回、2死一、三塁で高橋宏のカットボールを左翼フェンス直撃の2点二塁打。一時、同点とした。
左翼手・カリステがジャンプして「直接捕球」したとアピールして、中日・井上監督がリクエストを要求した。しかしわずか数十センチ届かず、ミットに収まっており判定は「間接捕球」で変わらず。
「ランナーを還すことだけを考えて打席に入って集中した。勝ちにつながれば良かったのですが…」
2回に佐藤輝が12号ソロを放っており、打点そろい踏みなら26連勝だった「不敗神話」はついに終わった。しかし自身は20日巨人戦からの5戦連続安打で打率も・260まで上昇。高橋宏に対しては30打席目で放った初長打でもあった。
バンテリンドームでのこの一打は13年8月23日の“事件”を思い起こされる。マートンが右翼フェンス直撃の飛球を放ったが、右翼手・平田良介(現中日2軍外野守備走塁コーチ)が「直接捕球」したとジャッジされた。当時の和田豊監督は必死に抗議したものの、まだリクエスト制度はなく、結局、退場。その12年前の悪夢も振り払う一打だった。