ノリスが“夢の勝利”でポイントリーダーまであと3点「マックスがもたらした試練を乗り切ることができた」
2025年5月26日(月)17時25分 AUTOSPORT web

2025年F1モナコGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスはポール・トゥ・ウインで今季2勝目を達成、オスカー・ピアストリは3位だった。
ノリスはスタート直後、ターン1入口で大きなロックアップをしたものの、トップを維持した。19周目、上位勢のなかで最初に1回目のピットストップを行い、ミディアムからハードに交換。各車が1回目のタイヤ交換を済ませた28周目には再びトップに立った。48〜50周目にトップ3が2度目のピットストップを行うと、4番手を走行していたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が一時的にトップに浮上。フェルスタッペンは、セーフティカー出動を期待してステイアウトし、ノリスはそのすぐ後ろに追いついたため、ノリス、ルクレール、ピアストリの間隔が詰まり、緊張が高まった。
結局フェルスタッペンは義務である2回目のタイヤ交換を最後から2周目に行い、前に空間ができたノリスは本来のペースで走ることができ、すぐさまルクレールを引き離し、3.131秒差を築いて優勝を飾った。ピアストリは、ルクレールの0.527秒後ろで3位フィニッシュという結果だった。
ノリスにとってモナコGPで優勝するのはこれが初めて。マクラーレンにとっては2008年のルイス・ハミルトンによる勝利以来の快挙だった。
ドライバーズ選手権トップ3は、ピアストリ、ノリス、フェルスタッペンで変わらず。しかしランキング2位のノリスが優勝したことで、首位ピアストリとの差はわずか3ポイントに縮まり、フェルスタッペンとの差は22ポイントに拡大した。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(78周/78周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
「長くて過酷なレースだったが、本当に楽しかった。レースのかなりの部分でプッシュすることができたし、終盤には後ろにシャルル、前にマックスがいて少し緊張が高まったけれど、とにかくモナコで勝つことができた」
「素晴らしい週末だった。子供の頃に夢見ていたことであり、自分の夢のひとつを叶えることができたんだ」
「最悪だったのはレース終盤だ。レースを通して、うまくコントロールできていると感じていたが、終盤は、すぐ前にマックスがいて、彼はペースを落としていた。そうなると(自分の後ろにいる)シャルルにチャンスが生まれるのは分かっていた」
「だからかなり慎重にマネジメントしなければならなかった。必要なときにプッシュできるように、必要なときにはリラックスできるように、マックスから距離を置こうとした。マネジメントが必要だったから、大変なレースだったよ」
「チームもとても喜んでいる。今夜は素晴らしい夜になるだろう」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(78周/78周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
「もちろん、勝てた方が良かったが、今回は少し厄介な週末だった。フリー走行は全体的に混乱していて、週末の流れの中であまり自信を持てないまま予選に入った。トップにかなり近づいたとは思うが、もう一歩届かなかった」
「モナコのようなサーキットでは、予選順位がそのまま最終順位になることが多いので、全体としてはこの結果に満足している。もちろん、来年戻ってくる時に向けて見直すべき点はあるが、ポイントをさらに加算し、モナコで再び表彰台に立てたので、悪いことばかりではない」
「もしこれが“悪い週末”なのだとしたら、全然悪くないよね。取り組むべき点はいくつかあるが、来週またレースがあるので、より良い形で戻れるよう頑張るよ。ランドは素晴らしい週末を過ごしたし、シャルルもいつもどおり速かった。彼らにおめでとうと言いたい」