【オリックス】山岡泰輔が672日ぶり白星 8球で好救援 オンラインカジノ利用の自粛経て野球できる喜び
2025年5月26日(月)5時0分 スポーツ報知
672日ぶりに勝ち投手となった山岡泰輔(カメラ・渡辺 了文)
◆パ・リーグ ソフトバンク5—13オリックス(25日・鹿児島)
オリックス・山岡が672日ぶりの勝利投手になった。「チームが勝てたことが一番」。5点リードの5回にわずか8球で3者凡退の好救援。流れを引き寄せ、23年7月23日の日本ハム戦(ほっと神戸)以来となる白星が転がり込んだ。
先発・曽谷が4回で95球、5失点。岸田監督は「きょうはどうなるか分からない。全員で行く」と継投を決断した。2番手で送られた山岡は19、20年と2年連続で開幕投手を務め、この日が通算44勝目の実績。にもかかわらず、昨年の秋季キャンプ前の面談で救援専任を伝えられた。「(先発と)どっちつかずにしたくない」と指揮官の肝いりでもあった構想だが、過去のオンラインカジノ利用により、2月下旬にキャンプを離脱。3週間自粛し、活動再開当初は自宅近くの河原や、チームメートのいない夜間を練習時間に充てた。孤独感より勝ったのは、野球ができることへの感謝。ソフトバンクには、9年目で初勝利のオマケがついた。
チームは過去3勝8敗1分けだった九州地方球場のビジターで大勝。鹿児島では02年4月21日の西武戦以来となる白星だ。山岡は「とにかく次の投手にゼロで回す。一戦一戦、戦っていければ」と恩返しを誓った。一つぐらいでは足りない。(長田 亨)