【オリックス】「最高の結果で決められた」西川龍馬が豪快2号2ランで1000安打達成

2025年5月26日(月)5時0分 スポーツ報知

通算1000本安打を本塁打で決め、プレートを掲げる西川(カメラ・渡辺 了文)

◆パ・リーグ ソフトバンク5—13オリックス(25日・鹿児島)

 豪快に決めても、喜び方は控えめだった。オリックス・西川龍馬外野手(30)が通算1000安打を達成した。王手をかけてから9打席凡退。自主トレ地の鹿児島で調子を取り戻し、初回に快音を響かせた。無死一塁で、上沢の初球を右翼席に運ぶ先制の2号2ラン。「最高の結果で決められた。気持ち的には楽になった」。3点を追う3回無死一塁はカーブにコツンと合わせる技ありの左前打で、逆転劇に絡んだ。

 中学時代は右打ち。阪神・今岡を追いかける少年だった。当時の指導者に左打者としての能力を評価されたのが転機。15年のドラフト5位で広島に入団した当時は67キロだった。「新井(貴浩)さんや石原(慶幸)さんにたくさん食べさせてもらいました」。圧倒的な練習量とウェートで、今は84キロ。古巣の先輩には「すし→焼き肉→ラーメン」のハシゴで鍛えられ、感謝は尽きない。

 FA移籍1年目の昨季は打率2割5分8厘。苦しんでも、頭の中心には「野球」があった。「いいイメージが降りてくる時がある」と部屋にはバットを常備。ひらめくと夜間でも体を起こし、スイングする努力家だ。試合中に派手なガッツポーズをしないのは、真剣勝負をする相手への敬意があるから。チームは日本ハム時代からカード別最多の22勝を献上していた天敵の上沢に9個目の黒星をつけ、今季最多の13得点で大勝した。「一日一日、積み重ねていければいい」。実は飛行機移動が苦手だが、切り替えは得意な天才。まだまだ極める。(長田 亨)

 〇…杉本と森が通算2000安打を達成した楽天・浅村へ「後祝い」の活躍を届けた。自主トレに同行するラオウは「桃鉄でしか来たことがなかった」という自身初の鹿児島で大暴れ。4月13日以来の5号3ランを含む自己最多の6打点を記録し「尊敬している師匠なので、負けないように頑張りたい」と力を込めた。大阪桐蔭の後輩で、西武時代に同僚だった森も5回に適時二塁打。「僕も浅村さんを目指してやっていきたい」と決意を新たにした。

スポーツ報知

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