東京ベイ、初代王者撃破し2季ぶり決勝進出 フラン・ルディケHC「ウィン・ザ・モーメントをやってくれた」
2025年5月26日(月)7時0分 スポーツ報知
決勝進出を決め喜ぶ東京ベイの選手たち
◆ラグビー リーグワン・プレーオフ(PO)準決勝 東京ベイ28—24埼玉(25日、秩父宮ラグビー場)
レギュラーシーズン3位の東京ベイが同2位の埼玉に28—24で競り勝ち、優勝した2022—23年シーズン以来、2季ぶりの決勝進出を決めた。3季連続で決勝に進んでいた初代王者に一度もリードを許さず、1点差に迫られた終盤は自慢のFW陣がスクラムで反則を奪って白星につなげた。決勝(6月1日、国立競技場)は、リーグワン初の2連覇を目指すBL東京と対戦する。
オレンジ色の塊が、最後まで埼玉の前に立ちはだかった。東京ベイは、最大15点のリードを一時1点差まで迫られながら、振り切って勝利。フラン・ルディケ・ヘッドコーチ(57)は「(テーマの)ウィン・ザ・モーメント(瞬間を勝ち続ける)をやってくれた。結果はうれしい」と、2季ぶりの決勝進出を喜んだ。
圧巻の終盤だった。25—24の後半36分、相手ボールスクラム。埼玉の青い集団をめくり上げ反則を奪い、ボールを取り返した。3点を加えた残り1分のマイボールスクラムでも押し勝ち、勝利に貢献。「反則を取ればチームの士気も上がる。(フッカー・江良)颯とペナルティーを取ろうと話していた」とプロップ為房慶次朗。途中出場の23歳コンビに、指揮官も「為房、江良を褒めたい」とたたえた。
決勝で待ち受けるのは昨季王者のBL東京。レギュラーシーズン最多得点の相手に、最少失点の堅守で挑む。「フィジカルバトルになる。そこはチームの強みなので、ずっと圧倒したい」と江良。2季ぶりの栄冠へ、肉弾戦で一歩も引かない。