大谷翔平の充実22球に投手コーチ「球の質も良かった」と高評価 球速も制御しながら最速156キロ
2025年5月26日(月)4時35分 スポーツニッポン
ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、ニューヨークで行われるメッツ戦前に、23年9月の右肘手術後初のライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。打者との対戦は23年8月23日のレッズ戦以来、641日ぶり。球宴以降の後半戦からの投手復帰へ向け、大きな一歩を踏み出した。
最初の打者は金慧成(キム・ヘソン)。まずは2球、真っすぐが高めに浮いたが、4球目を投ゴロに仕留めた。ゴロを自らさばく際にはうれしそうな表情を見せるなど実感がこもった。また、3人目の打者である新人捕手のラッシングからは空振り三振も奪った。
その後、2度目の対戦となったキムに対しては右翼線への鋭い当たり。野手を置いていないため、フィールドから「三塁打」の声も出たが、右前打の当たりだった。最後は四球を与えたものの、登板を終えるとブルペン捕手とマウンドで握手をかわし、明るい表情を見せた。
合計22球で、1安打1四球。約8分間ほどのマウンドには、ロバーツ監督をはじめ、選手も見学。マーク・プライアー投手コーチによると、最速は97マイル(約156.1キロ)を計測した。コーチ、球団スタッフもまじえた打者5人に対して、2奪三振の力強い投球を見せ、二刀流復活へ大きな前進となった。登板後、報道陣に対応したプライアー投手コーチは「最初はだいたい94-95マイルで、時々96-97マイルも出していた。その後、少し抑え気味にしていた。カッターの位置もよかったし、スプリットも88マイルくらいで、球の質もよかった」と評価した。
ロバーツ監督は24日のインタビューで、大谷の投手としての試合復帰が球宴後になると話したことについて確認されると「(球宴後が)自然な流れ。それより前になるとは思えない」と、後半戦からの復帰になるとの見通しを示している。