大谷翔平が右肘手術後初めて実戦形式で投球練習…打者5人に22球、2季ぶり投手復帰へ前進
2025年5月26日(月)5時18分 読売新聞
右肘手術後では初めて、打者と対戦する実戦形式の投球練習に臨んだ大谷翔平(5月25日、ニューヨークのシティ・フィールドで)=帯津智昭撮影
【ニューヨーク=帯津智昭】2季ぶりの投手復帰を目指す米大リーグ・ドジャースの大谷翔平が25日(日本時間26日)、敵地ニューヨークでのメッツ戦前、2023年9月の右肘手術後では初めて打者と対戦した。延べ5人の打者を相手にした実戦形式の投球練習で、直球やスプリットなどを計22球投げ、1安打、2三振、1四球だった。プライアー投手コーチによると、直球は最速は約97マイル(約156キロ)で、スプリットは約88マイル(約141キロ)だった。
復帰時期について、ロバーツ監督は7月15日のオールスター戦後になる見通しを示している。これまではブルペンでの投球練習にとどまっていたが、打者との対戦が始まり、また一歩、段階が進んだ。
今回対戦したのは、左打者の
2球見逃しの後、3球目はファウル、4球目は投ゴロで、しっかりとキャッチした大谷は満面の笑顔を見せた。次打者の球団スタッフから空振り三振を奪うと、ちゃめっ気たっぷりに派手なガッツポーズ。緊張感は漂いつつも、大谷は打者に対して投げられることを楽しんでいる様子だった。
練習用とはいえ、ドジャースの背番号17のユニホームを着た大谷がマウンドに上がるのは初めて。ロバーツ監督のほか、山本由伸ら多くの選手が大谷の投球を見守った。